「アメ」さんのページ

総レビュー数: 22レビュー(全て表示) 最終投稿: 2013年02月05日

 頭が金魚鉢の男に噛まれて血を吸われると、人間が金魚になってしまう。救う手だては、傷口からその人の血の中に入り、金魚の形をした「金魚毒」を退治すること。その「血潜り」ができる女の子はなぜかスクール水着でドジっ娘で、という設定。

 キャラクターは萌え風味の絵柄だが、背景や金魚鉢男はホラーチックなタッチで、味わい深い世界を描き出している。人間がどんどん金魚にされているという世界観も異様で面白い。

 ただ、作品の雰囲気はほのぼの日常漫画系。血潜りが下手な女の子と、それを助ける男の子が、金魚毒退治を続けていくというプロットが繰り返される。ホラー路線にもシュール路線にも舵が切りきれていないとも言え、その点に物足りなさが残る。

 ホラー要素、シュール要素のどこかで、無意識に突き刺さってく
るようなモチーフやアイデアが出てくれば、ほのぼの漫画から一歩抜け出せると思うのだが。

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[投稿:2013-02-06 20:08:31] [修正:2013-02-06 20:08:31] [このレビューのURL]

6点 DRAGON JAM

部活やプロなどの競技バスケットボールでなく、ストリートバスケをテーマにした作品。
主人公の龍也は、母子家庭で貧しい家庭事情から高校に行かず、友人のタイゾーとアコとつるんでストリートの賭けバスケで小銭を稼いでいる。ある日、ストリートボーラーのTJと出会ったことで、ストリートバスケの本当の面白さに気付いていく。
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ストリートバスケの特徴であるトリッキーなドリブル、フェイク、パスなどがよく描けている。ドリブル中にボールを地面に置く、服の中にボールを隠してしまう、複雑なボールハンドリングでパス方向を分からなくするなど、細かいテクニックが随所に登場する。
 複雑な動きも多いが、何が起こっているか分からないということもなく、こうした技が好きな人はのめり込める内容だと思う。
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 主人公はストリートで上を目指そうとするが、バスケ名門高校の部員との絡みもあり、競技バスケとストリートバスケの対比もなされている。今後、その辺にもさらに踏み込んでいくと、日本におけるバスケ環境を描いた作品として意義も出てくるのでは。

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[投稿:2013-02-05 20:19:29] [修正:2013-02-05 20:19:29] [このレビューのURL]

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