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10点 ドラゴンボール
思い出補正、という言葉はあまり好きではないのですが、この作品だけは思い出補正抜きには語れません。
それほどまでに当時の少年達に影響を与え、圧倒的な存在感を誇示し続けた唯一無二の作品だと思っています。
当時の少年達、少なくとも子供時分の私の周りでは一番面白い漫画は何か?という議論すら起こりませんでした。
そんなもの論じるまでもなくドラゴンボールに決まっているからです。
目の肥えた現代の読者から見れば少なからず欠点の目立つ作品でしょう。
しかし誤解を恐れずに言えば、ドラゴンボールはもはや少年漫画というカテゴリーですらなく、ドラゴンボールという1つのメディアなのだと思います。
二郎はラーメンではなく二郎という食い物なんだ、みたいな感じでしょうか。
作品としての質はおそらくワンピースやHUNTER×HUNTERの方が上なのかもしれません。
しかしこれらの作品が、少年に限らず今の読者達の間で当時のドラゴンボールに比肩し得るような存在感があるのかというと、どうしてもそうは思えないのです。
…個人的な補正にまみれたレビューでスミマセン。
しかしこの作品に10点を付けなければ、他に付けるものはないので…
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-10-26 23:35:17] [修正:2016-10-26 23:53:49] [このレビューのURL]
7点 アイシールド21
昨今のスポーツ漫画は野球、サッカーなどのメジャーな素材をリアル路線で仕上げた、という作品が多いのですが、この作品はまったく逆で、マイナーな素材を少年漫画チックに仕上げているのが面白いところ。
超人タイプのキャラクターや必殺技名を叫ぶシーンなどが多々存在します。
正直アメフトという題材でリアル路線を追及されてもかなりアレなので、これは成功だったと思われます。
特に評価したいのが主人公チームのメンバーがいずれも一芸特化タイプのキャラであり、その個性を活かした試合展開が魅力的なところですね。こういうスポーツ漫画は結構少ないです。
絵柄も好みが分かれそうですが、個人的には漫画的演出が効いており良好だと思います。試合開始時の両チームのマスコットの対峙とか。
惜しむらくは、作品のピークが明らかに連載中期に来てしまい、終盤が色褪せているところ。
とはいえ総合的には十分名作と言えるかと。
対エイリアンズ戦のパンサーとアポロのエピソードは不覚にもうるっときました…
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-10-26 19:51:18] [修正:2016-10-26 19:51:18] [このレビューのURL]
6点 バクマン。
作中で主人公達が本来の作風とは違うギャグ漫画を書き、
決して駄作ではないが、
これは自分達の持ち味じゃないんだ。
みたいな一幕があります
この漫画はまんまそんな感じだと思いました。
悪くはないけれど、小畑・大場コンビなら
もっと上質な作品が造れるはずだと。
最後までイマイチこの作品に入り込めなかったのは
その辺が原因なのかもしれません。
余談ですが、最近の雑誌の打ち切り基準は読者アンケートよりも、コミックの初週の売上に左右されるところが多いらしいです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-10-12 23:23:56] [修正:2016-10-12 23:27:16] [このレビューのURL]