「kitano」さんのページ

総レビュー数: 12レビュー(全て表示) 最終投稿: 2016年03月13日

一見ギャグ漫画としか思えない画が途端に緊張感のある画に変容する。
錯覚だろうがなんだろうが、この画に対してその手の感覚を覚えた時点で作者の思う壺。
福本入門として適切な一本。

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[投稿:2017-04-30 08:57:47] [修正:2017-04-30 10:15:32] [このレビューのURL]

仕事が丁寧。所謂物語における枝葉にスポットを当てて、本来なら小噺として処理されるエピソードを本筋に持ってくる図々しさ。何もない、という弱点になりかねないものをドヤ顔で大胆に綴る根性を買う。雰囲気漫画などではない、細部に気を使った丁重な仕事ぶりといい、計算された話法と豊かなセンスを見る漫画。上手い。

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[投稿:2016-03-13 22:24:13] [修正:2016-03-13 22:24:13] [このレビューのURL]

何やかんやめちゃくちゃ面白い。とりわけ黄金時代編はえげつない。描写一つ一つの拘りと引き換えに、嘗ての勢いや迫力を失った作。まだ十分面白いが、画にフォーカスを当てて論じると、細かい描写の執念は凄まじいが、連載を経て動きを捉える力が衰えているように思う。画作りとカット割りの溝というか、宮川一夫を撮影に据え、岡本喜八のカット繋ぎにおけるテンポ感が振るわなかった映画「座頭市と用心棒」のような、そんな相性の悪さ・ちぐはぐ感を思い起こす。もう少し、動きに拠った画作りをした方が、本作の本質的な荒々しさと勢いがマッチするように思う。まあ何はともあれ、無事終結することを願う。

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[投稿:2016-03-13 21:07:32] [修正:2016-03-13 22:14:04] [このレビューのURL]

ちょっと風変わりな設定と単純明快なストーリーに、個性的なキャラと脱力的ギャグを気持ち良い間隔で忍び込ませた西森流萌え漫画。男前な主人公と、理想的なヒロインという、西森らしいキーワードを大胆に取り入れつつ、少年漫画の古い伝統を受け継いだ可愛らしい絵柄が醸す柔和な雰囲気に目を奪われる。お手軽な巻数、丁度いいギャグ・キャラ・展開といい、万人に勧めたい優しいコメディ。

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[投稿:2016-03-13 20:11:31] [修正:2016-03-13 20:11:31] [このレビューのURL]