「ranky」さんのページ

総レビュー数: 25レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年05月05日

癖のあるメンバーが集まっている漫研、
一見すると平和だが、その中で渦巻いている各人の闇や問題点と、
外部からの刺激から始まる騒動等々を描いている作品。
小学館のIKKI COMICSから出ている完全版を読んでの感想です。

この作品に9点をつけるのは非常に迷った。
この作品は、マンガという表現の中で、
万人に通用する絶対的ななにかを持っているわけではない。
高得点をつけたくなったのは、自分の好みと読んだタイミングの問題だと思う。
それをわかっていながら、9点を付けたくなった。
このレビューを読んでくださる方がいたら、
レビューを書いている私は、青春フェチだということを勘案して捉えて欲しい。


久々に、正面から切りつけてくる作品だった。
正面から切りつけられ、衝撃が残った。

学校生活は、定型化された学園モノのようにきれいなものではなく、
限られた空間/限られた人間関係の中で、生存競争にも似た闘争状態。
自分と周囲の葛藤。
周囲を変えるか、自分を変えるか、
そんな、縄張り争いに近いギリギリのラインの引っ張り合いの中で、
微妙なバランスで成り立っている。
学校生活は決して気楽ではない。
生き残るために必死だ。
それを思い出させてくれた。

やっとの思いで抜けたのに、思い出したくはない感覚かもしれない。
思い出すことに何も意味はないかもしれない。
ただ、あの頃に抜けきらなかった何かもあると思う。
そのままではいけないのかと言われたら分からないが、
この作品のストレートな言葉と描写から、
もう一度、自分自身を見つめなおすきっかけになりえると思う。
読み手の成長のきっかけになりえると思う。

だから私は評価してます。
そして、そう思えるように育ててくれた環境に感謝したいと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-08-11 01:26:38] [修正:2010-08-11 01:47:29] [このレビューのURL]

読んだ当時の衝撃がものすごかったもので、
今読むと普通に読めちゃう気もしてて、
あの衝撃を忘れるのが怖くて、
もう一回読むことができないでいます。

「おもしろかった」という言葉がいまいちピンとこない。
なんというか
ジェットコースターに乗った感じ。
終わった後の脱力感も似てるかもしれません。


世の中で青春はもてはやされているけど、
青春なんてそんないいもんじゃないよ心の中で思ってる人。
でも、なんだかんだで青春マンガをいっぱい読んでたりする人。
自分がはじめて読んだときには、
そういう人間で、そういう年齢(21歳ぐらい)で、
そして衝撃を受けました。

該当するかなーと思った人は、読んだ方が良いと思いますけどね。
私は名作だと思ってます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-21 01:32:36] [修正:2010-05-21 01:32:36] [このレビューのURL]