「ranky」さんのページ

総レビュー数: 25レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年05月05日

普通に悲しい話です。

読んでいる間は、
ちょっと感動して、犬かわいいなとおもって、
そんな程度でした。
が、作者のあとがきまで読んで考えがちょっと深まりました。
心を揺さぶるような名作ではないかもしれませんが、
何の気なしに読めば、読んで良かったと思える良作だと思います。

普通に生きてきたつもりの主人が、
実はちょっと(?)怠けてて、
いつの間にかに可愛そうな結末。
でも、別に主人が悪い人ではなく、
むしろいい人。
だけど、可愛そうな結末

後編も含めて
普通に生きている人を描きながら
普通に生きるのも大変だよね。
そんなことを犬を通して伝えてくれる。

主人が悪いの?
社会が悪いの?
運が悪いの?
人によって、捕らえ方はさまざまでしょうが、
読後には「ふーっ」と息を吐きながら、
いろんなことを考えさせてくれました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-08-07 14:03:04] [修正:2010-08-07 14:03:04] [このレビューのURL]

「神童」に続く、作者の音楽マンガ第二弾。
前作はピアノが題材でしたが、今作はオーケストラが題材です。
前作は一人の女の子を掘り下げた「音」を描いていましたが、
今作は複数の人のエピソードを集めて作り出される「音」を描いているという感じ。

指揮者の重要性、楽器マメ知識などが入っており、
オーケストラというもののおもしろさが伝わってきました。
そしてなにより、やっぱり音楽マンガはおもしろい。
音が出てくるときは、作中の登場人物と一緒にしびれます。
私は、この人は絵がうまいと思いますけどね。


「のだめ」「BECK」「ピアノの森」など、
音を表現した有名マンガが複数存在し、
一つのジャンルとして確立してしまった現在では、
新鮮さがなくなってしまった分、
作品を評価するためにはハンデになってしまったかなーというのは否めません。

ただし、音楽マンガのおもしろさには溢れてます。
コマ割の自由さや、読み手に自由な時間の流れ方などの
マンガという媒体の可能性が凝縮されています。
読後に満足感が得られるのは確かです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-26 06:04:30] [修正:2010-06-26 06:13:11] [このレビューのURL]

7点
でも、限りなく8点に近い評価です。


エロい
とにかくエロい

ただ、
エロをエロを表現するためでなく、
エロを愛を表現するためでなく、
エロを生を表現するために書いている。
そんな気がしました。

もちろんエロだけでなく、
村社会とか民俗学とか男女のすれ違いとか
スリルとサスペンスとかの要素もおもしろい。

でも、
「人間も動物」
「生と性は切り離せないもの」
この作品のテーマと価値はここにある気が
個人的にはしてます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-29 20:15:41] [修正:2010-05-29 20:15:41] [このレビューのURL]

連載開始当初は
個人的に評価は低く
同時期に開始された他の作品の方が
好きでした。
それが、現段階ではダントツ。
一試合の短さや
キャラの立て方とか
バランスがうまい

まだ読んでない人は
好きなキャラクターを見つけてください。
そして、彼らが活躍する日を楽しみにして
ひたすら応援してください。
そうすれば、きっと楽しく読めると思います。

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連載終了後に再評価。9点→7点。
くどくないあたりが、テンポが良くて好きだったのだと思います。
その分、一人のキャラを語り尽くすのが早く、
キャラがあふれる一方になってしまい・・・。

少年漫画、スポーツ漫画の落としどころの難しさを感じました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-05 08:48:17] [修正:2010-05-21 00:54:11] [このレビューのURL]

ひたすらに一つの設定の上に成り立った
シミュレーションのものがたり
(設定の概要は、このサイトのあらすじでも)
そしてひたすらに「愛」のものがたり


作者自身のあとがきにあるように
シミュレーションだけに答えがなく
発散しようとする力をまとめてます
それはときに強引さを伴ってしまってますが
その分深みを伴ってるので
読むだけの魅力をしっかり持ってます

エロが一杯出てきます
ただ、多分作者にとっては
愛を書くのには必然なのでしょう
下ネタはご愛嬌


ただただストーリーを追わずに
作者の葛藤を想像したりしながら読むと
もっと楽しめると思いますよ

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-09 00:13:46] [修正:2007-10-09 00:13:46] [このレビューのURL]

少女マンガは結構苦手な私ですが
楽しんで読めたので高評価です


表紙からのイメージや
「片思いの切なさ」という評判もあって
コテコテの少女漫画を想像しておりましたが
違いました

というか、いろいろな人を
いろいろな場面を通して描いているので
読む人によって印象がちがうんだろーなと思ったり。
ちなみに私にとっては
脂っこいの青春味に独り身おっさんという隠し味

いろーんな人が読めちゃうと思うから
それぞれの感想を聞き比べしてみたいな
ということを感想とさせていただきます

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-08 23:52:58] [修正:2007-10-08 23:52:58] [このレビューのURL]

一貫した物語として完結してますし
そのせいか、読み終わったあとに
「そんなもんなんだろなぁ」と
世界についてボーっと考えてしまいました
思考の方向が、
話の理解や矛盾に向かせなかった部分は
このマンガの秀逸さのなせる業ではないでしょうか


残酷さもさることながら
描写も読者に補間を強制したりするので
そういう部分でも読み手を選ぶと思います
(私は、それなりに楽しんで補間しました)

いろいろ感じたり考えたりできるので
マンガが好きな人なら是非とも読んで欲しい一冊です


ただ、個人的には
デビルマンとの類似点を多く感じたので
マイナス1点しておきました
パクリではなく結果として似ただけだと思いますが
いろいろな可能性を感じたいもので・・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-10-08 23:47:08] [修正:2007-10-08 23:47:08] [このレビューのURL]