「znooqy」さんのページ
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- 小学校4年生までドラえもん好きのコロコロ派だったが、5年生のとき友達の兄の部屋で見つけた寄生獣でカルチャーショック。そこからはドラゴンボール、ダイの大冒険と年相応なものから、両親の部屋からこっそりゴルゴ13やMONSTER、鎌倉物語、浮浪雲、カムイ外伝と年不相応なものまで幅広く愛読。漫画大好き。日本に生まれてきて本当に良かった。

8点 七夕の国
起承転結が見事な四巻構成。
週間雑誌に月1ペースで連載されていたのを人生の楽しみにしていた中学生の頃が懐かしい。
しかし、月日が経って単行本を読み返してみると、なんともまぁあっさりした作品だなという印象を感じてしまった。
これは漫画という媒体の難点であると思う。作者が1コマの人物の絵を書くとき、その表情はその人物の思考を反映したものになる。だが、そのコマが小さかったり、台詞がなかったりするとついつい読み飛ばしてしまうわけだ。
このコマの表情の意味が何なのか。このときこの人物は何を考えているのか。
それを考えながら読んでいたのが連載時だった。次の掲載を楽しみに何度も同じ話を読み返し、ちりばめられた謎や伏線を考え、展開に一喜一憂する。
そのような読み方に適したストーリー・表現方法なのだろう。
ということで、単行本ではついつい読み進め過ぎてしまい、この物語の遊びの部分を咀嚼しきれないないまま終わりを迎えてしまう。
なので、ぜひこの作品を単行本でしか読んでいない人は読み返してみて欲しい。記憶に残ってないようなコマを意識して読むことで、また違った形が見えてくるはずだ。
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[投稿:2011-03-24 23:20:23] [修正:2011-03-24 23:21:32]