「polojo」さんのページ

[ネタバレあり]

ドラマが大ヒットしましたね。僕は柴咲コウが大好きですが、ちょっと感じが違うんじゃないかなぁと思います。

『ドクターコトー』は漫画でももちろん感動作です。所々に、涙腺が緩くなる話もありました。ただこの作品を読み進めていくうちに、「あぁこの作者、絶対にサディストだ」と思うようになり、2、3周と何度も読むうちにそれは確信に変わりました。

『コトー』に限らず、医療漫画は生死を伴うような話が大半を占め、かつある程度のドラマを加えなければいけません。なので、「突然の不幸」だったり「幸せからの凋落」を描く必要があります。その落差が激しければ激しいほど、読者からの共感や同情は増します。その作者による「徹底的な叩きのめし」が必要なのは、充分よく理解できます。

しかしながらこの『ドクターコトー』は、その叩きのめしが「えっ、そんなところまで!?」と言ってしまいそうなぐらい徹底しています。最後はコトーがなんとかしてくれると思いながらも、目を背けてしまいそうな場面も多々あります。その演出が過剰と言えば過剰です。

まぁそんな風に読んでいるということは、もうコトーの島の人々に大きく感情移入している証拠ですが。

非常に面白いし、おすすめですが、ドラマと同じ感動を求めているのならば注意が必要です。







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[投稿:2013-05-13 19:50:57] [修正:2013-05-13 19:50:57]

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