「yumenne」さんのページ

タイトルと表紙が良さそうだったので手にとった。結構楽しめた。
タイトルがかなり言い得て妙だと感じた。
グロテスクさ、醜悪なエロチックさを発散しながら、同時に温かい善良性が常に寄り添う。ストーリーも短編ごとに大きく変わっているのが面白い。(時代劇、sf、西洋の中世?など)
最近の青年マンガは芸術指向のあるものも、仰々しい言葉や、目を引く絵の演出技術のみが先行して肝心の作者の描きたい事は置き去りになってしまうことも多いと感じるが、この作者は自分の書きたい世界を大事に伝えてくれる。同時にそれが押し付けがましくもないのだ。(別にこの作者の他の本を読んでいるわけではないのだけど)

今後も奇をてらうというのでもなく、技術を習得するというのでもなく、自分の世界を大事に温めてくれれば自分は嬉しい。

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[投稿:2018-05-11 19:42:48] [修正:2018-05-11 19:42:48]

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