「yumenne」さんのページ

総レビュー数: 26レビュー(全て表示) 最終投稿: 2018年05月11日

この漫画の評価をするのは難しい。好きな作品であるのは確か。ただ、人に進められるかというと難しい。作者はこの漫画の主人公のように、俺様の世界を魅せてやるっ!と陽気に、やりたい放題やってしまう。初期と、後半で絵柄がガラっと代わり、後半の絵柄で絵を大分書き直した文庫版も出ている。ただ意外と初期の絵柄も素朴で好きだなぁと。
自分はこの主人公のよーなキャラクタがわりと好きです。ナルシストで、サイキョーだけど、性格はスケベで子供じみた卑しさがある。何かクールに謙虚ぶってる奴の方がよっぽどコワいよ。そういうわけで、主人公愛が結構高い。

緻密なストーリーとかを求めるとお門違いだけど、雰囲気で読めちゃう人にはおすすめ。奇作なのに間違いはない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 21:53:49] [修正:2018-05-13 21:53:49] [このレビューのURL]

正直結構好き。
ラブコメ漫画なんて、ほとんど好きになれることはないのだけれど。
なんとなくToLOVEるとかは影響受けたのかなと思うが、まあ趣向は全然違いますね。

正直幽遊白書の序盤とかよりも全然面白いと思うし、なんでこれが2巻で打ち切り?になったのかよくわからない。

よき。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 20:13:11] [修正:2018-05-13 20:13:11] [このレビューのURL]

8点 SLAM DUNK

スポーツ漫画として、また、当時の男のかっこよさを定義する作品として素晴らしいと思います。
体育会系部活動を経験したものなら多分誰もが何かを感じるはずです。

ただ読み返すと、一読目の感動は薄れていた。なぜだろう。青春はもう終わったということか?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 19:36:19] [修正:2018-05-13 19:36:19] [このレビューのURL]

自分が押見作品で今の所一番好きな作品。
画力は最近どんどん向上しているようだが、ちょうどこれくらいの下手くそさのほうが、内容のいびつな変態さと合っていたのではないかと思う。自分は結局大衆受けするものより、アングラな文化が好きなタイプなので、この辺の気負いがない作品の方が好き。最近は大物漫画家という自負が生まれてしまったかなと見るのは些か性格が悪いか。
非常にくだらないのが良い。


自分は人間の(善悪に関わらず)卑小さと、そこに光る小さな力の、炎のともしびを感じるのが好きです。でも、多分一般の人々は善悪に限らず(非現実的なまでの)単純化された力強さを見るのを好むように感じます。非常に狡知で冷徹なヤクザとか、頭の回転が異常に早くて世界を決めつけてしまうような人間だとか、自分はそういうものにあまり興味を感じません。人間の曖昧さや矛盾はそこに感じられません。

天才的な人物が、到底常人には不可能な行動をやってのける、そんな描写が漫画には度々あるがそういうことが一番嫌いです。誰だって、夢を叶える可能性があるし、自分なりの志に向かって努力すべきででしょう(それは別に一日中ゲームをしていたいだとかそういうものでも構わない、本当にそれを望むのならば)、それを一番訴えないといけないのは漫画家であるはずなのに(大きな夢を叶えてその立場にあるのだから)、彼らこそが、自らを偉人とすることから遠ざけているのだと思います。実際のところ、人には、少なくとも自分で誇れるだけの人生を送ることが誰にでも許されているはずではないでしょうか。

若干話が脱線した感もありますが、そういう訳で卑小さを全肯定し、笑ってすませるような本作品の姿勢はとても好きです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-05-13 19:16:02] [修正:2018-05-13 19:16:02] [このレビューのURL]

8点 惡の華

 この漫画家はさながら昔の小説家のように、真摯に自分の内面に向き合っていてその姿勢がとても好きです。

青年漫画ではそういう人間的な内面を浮き彫りに語ろうという作品はよく見られますが、結局著者に自らに没入し人間を見つめ直すだけの気概はなく、大げさな空回りをしているような作品が多いと感じます。
この作品では、前衛的な独創的な構えを取りながらも、人間の内面に踏み込むことについてはむしろ慎重であるのがよかったと思います。

多分小説、文学が多少好きな人とかはこういうの気にいる人多いのではないでしょうか。

自分の趣味嗜好とはずれるところもあるのですが、全般的な姿勢は気に入っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 18:38:46] [修正:2018-05-13 18:38:46] [このレビューのURL]

面白い。
他の多くの方同様囲碁の盤上の詳しい攻防は全然わからないのですが、面白い話でした。少年漫画にしては珍しく、つまらなくなってしまう前にしっかり終わってくれた点も評価したいです。囲碁という特殊なフィールドにありながら、友情と努力、成長、といった少年漫画の王道をしっかりと抑えていたと思います。こういう手堅さ、作品を大切にする構えは女性漫画家に多い特徴だと思います。多分それゆえに自分は女性の書いた男性向け作品が結構気にいることが多いです。(あとは恋愛要素が結構淡白なのも女性漫画家の好きなポイントですね。)特に王道のストーリー漫画の場合顕著にそれを感じます。

少々残念な点をあげるとするならば、たくさん魅力的なキャラクタが登場する反面、そのほとんどがその場の使い捨てで、ヒカルの成長の踏み台となって消えていってしまう点でしょうか。少年漫画のインフレの都合上仕方のないことではあるし、フォローもあったけれど、魅力的なキャラクタが多い故に、残念でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-05-13 17:03:49] [修正:2018-05-13 17:03:49] [このレビューのURL]

自分はリビドーがそんな昂ぶることはあまりないし性的欲求が芸術に昇華するのだという考え方にはあまり賛同できないけれど、これは面白い。
程よい長さにまとまっているのも良い。それにしても押見修造自身は女性器に対して学生時代このような純粋な興味を抱いていたのだろうか。流石にそんなことはないと思うけれど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-12 09:57:53] [修正:2018-05-12 09:57:53] [このレビューのURL]

タイトルと表紙が良さそうだったので手にとった。結構楽しめた。
タイトルがかなり言い得て妙だと感じた。
グロテスクさ、醜悪なエロチックさを発散しながら、同時に温かい善良性が常に寄り添う。ストーリーも短編ごとに大きく変わっているのが面白い。(時代劇、sf、西洋の中世?など)
最近の青年マンガは芸術指向のあるものも、仰々しい言葉や、目を引く絵の演出技術のみが先行して肝心の作者の描きたい事は置き去りになってしまうことも多いと感じるが、この作者は自分の書きたい世界を大事に伝えてくれる。同時にそれが押し付けがましくもないのだ。(別にこの作者の他の本を読んでいるわけではないのだけど)

今後も奇をてらうというのでもなく、技術を習得するというのでもなく、自分の世界を大事に温めてくれれば自分は嬉しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-11 19:42:48] [修正:2018-05-11 19:42:48] [このレビューのURL]

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