「夜、テレスドン。」さんのページ

憂鬱な甘さがある。

ノスタルジーマンガで幼少時の孤独感を
あまり強く打ち出すと若干あざとく見えてしまいがちだが
みぎわパンの孤独感は、確かに深い。
しかし深いはずなのに、そこまで強い感情をあまり感じない。
子供の自然な気楽さと自然な不安が同じくらいの分量で存在する。

もともと実験的なマンガを描いていた作者で
マンガを客観的に見れるから出来たことだと思う。
また、その実験精神も盛り込まれており、上手い見せ方がかなり多い。

人に勧めるときは「これぞ、ノスタルジー」と言って回ってます。
この変な暗さが他の作家に出せるものか。



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[投稿:2007-06-26 19:30:18] [修正:2007-06-26 19:30:18]