ヒミズのレビュー
9点 スケフサさん
みんなにオススメ出来る作品ではないが個人的には名作。
主人公・住田の心境がとてもいい。共感出来る部分もあるし、人間こんな状況になればこんな行動をとるかもな。とも思わせる。リアルな思想が描かれている。リアルであるがゆえ悲しく、重く、響く。
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[投稿:2010-10-27 19:02:10] [修正:2010-10-27 19:31:47] [このレビューのURL]
8点 a6a6さん
下層から最下層に転落し、閉塞感が広がるとともにおかしくなっていく主人公を描ききった話。そこから一切浮気せず、四巻でぱっと終わったところが良い。
推理小説内の殺人は全貌が明らかになる一方で世間は未解決事件で溢れかえっているのと同じで、外部からの説教で人を救えるなんてことは現実には滅多にない(今まで自分にされた説教を思い出してほしい)、ということに気づかされる作品。
理由はよく分からないが主人公を好きになる人がいる・小汚い変質者が多数登場する、という古谷漫画の共通点も、ここでは話の流れとマッチしているのをはじめ、とにかく不自然さが無い。
雰囲気が終始一貫していて、流れを壊してしまうようなことが起こらず、だから他の漫画には当たり前にあるようなことが無く、オンリーワンの漫画だと思う。
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[投稿:2008-03-16 00:37:46] [修正:2010-07-11 02:30:39] [このレビューのURL]
10点 masakijp2002さん
魂を揺るがし、人生に影響は与えないが、
人間の負の部分、本質そのものを描いた作品。
救いのない内容で最終的にも救いがない。
だが、こんな話は現実でも数多く存在する。
そういうリアリティを追求した意味では並ぶ物がない無双な作品。
茶沢さんにはあの現実を受け入れた上で強く生きていって欲しいと思ったが、現実はなかなかそうもいかないだろう。
傑作でいて、無常としか言いようがない。
反面、エンターテインメントとは、ジャンルを問わず予定調和的で、そもそもファンタジーなのだと気付かせてくれる作品。
極論を言えば、さっきまでは希望を感じていて、愛する者と一緒に夢を語っていたりしていたのに、次の瞬間には車に轢かれて肉塊になっているようなのが現実。
これほど極端に賛否両論が別れ、読み手を選ぶ作品はない気がする。
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[投稿:2010-06-22 07:15:36] [修正:2010-06-22 07:15:36] [このレビューのURL]
6点 ミドリちゃんさん
雑誌に掲載されていた最終話は,茶川さんの
「なにそれ?」
で終わってたらしいです。
この漫画の主人公の感情をいまひとつ理解出来ない人も多いはず。僕ももちろんその一人です。
希望を語り合った後での自殺。
ホントになにそれ?です。自分で定めたルールにどうしても抗えかったのでしょう。
日見ずであって日見れずではないのと分かった。
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[投稿:2010-03-08 11:02:05] [修正:2010-03-08 11:02:05] [このレビューのURL]
4点 s-fateさん
なんというか、面白いと言っていいものなのか何なのかわからない作品でした。つい読んでいってしまうのですが、これは楽しんで読んでいるかというとそういうわけでもない。レビューが難しいマンガです。暗いのは間違いなく、妙なリアルさが二読目を阻むような衝撃を与えます。当時なぜか近隣の本屋では売っていませんでした。県外で入手していた記憶があります。ヒミズってこのマンガで初めて知りました。
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[投稿:2010-02-18 00:50:04] [修正:2010-02-18 00:50:04] [このレビューのURL]
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