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7.76点(レビュー数:13人)

作者松本大洋

巻数8巻 (完結)

連載誌月刊IKKI:2000年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:33:07

あらすじ 遠い未来。人類の起こした傍若無人な振る舞いによって、生命の生態系は崩れ、世界は崩壊の危機を迎えてしまう。この崩壊した世界から人類を救うため、9人の幹部組織「虹組」を頂点にした、特殊な能力を持つ人間達によって構成された組織「国際平和隊」がつくられる。かれらの活躍によって再び平和な日々が訪れたかにみえた。しかし、ある日「虹組」のメンバーであったひとりの男が、ひとりの女を連れ去って逃亡したことによって、それは揺らぎ始める。男の名はNo.吾。女の名はマトリョーシカ。何故彼は反逆を企てたのか。今、世界が動き始める。

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ナンバーファイブ 吾のレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全13 件

9点 二軍Tシャツさん

変わり者と言われるかもしれませんが、僕は松本作品の中でこれが一番好きです。

これまでの漫画には無い感覚。
じゃあ何だろう、小説読んでる感覚?映画?
どれにも当てはまりません。

この作品を読んでしまうと、漫画の「表現」ってここまで出来るんだなぁ・・・とか感心しちゃったり。
逆に、今流行りの漫画の大半が、チープな表現力しかないように思えてきちゃったり。

個人的にはバトルよりも、会話パートの方が好きです。

ナンバー死の笑顔をみた瞬間、僕の中でのこの作品の地位は確固たるものになりました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-14 04:22:40] [修正:2010-07-14 04:22:40] [このレビューのURL]

8点 ドロドロするさん

アクション漫画なのに全編を覆う静かで暗い雰囲気が有る。ともすればチープになりがちな「平和」というテーマについて見事に描ききった名作でしょう。
松本大洋の古巣だろうスピリッツではなく、IKKIで連載したと言うことがこの漫画の松本大洋の中での立ち位置を示しているのかもしれないです。
画力はなんかもう凄い事になっていて、吾と惨の戦いは流石と言うほか無いですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-27 19:54:55] [修正:2009-12-27 19:54:55] [このレビューのURL]

9点 ボーイングさん

僕はこの作品で松本大洋デビューしたのですが、ハマりました。

こんな臨場感あふれる戦闘シーンは他に類を見ないですし、
キャラクターの個性や、作品全体の叙情的な雰囲気、彼らの服装、
更には非直線的な線で描かれた背景などなど・・
斬新で魅力に富んだ作品だと思います。

ただ、泣けるけど、何が泣けるのかが分かりません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-26 23:36:40] [修正:2009-11-26 23:36:59] [このレビューのURL]

8点 れのーんさん

喜び・嬉しさなどを表現するより、
悲しさ・静寂・死という類のものをこれほどなく綺麗に表現している作品だと思う。
驚くほど静かな死の美しさに何度鳥肌が立ったことだろう。
この感情をこうゆう形で読者に伝えられるのは本当にすばらしいと思います。
全体的に雰囲気を静かにすることによってその情景・感情などがそのままに伝わってきて心に響き、感動しました。
終わり方も良かった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-17 22:15:31] [修正:2008-11-17 22:15:31] [このレビューのURL]

9点 チャドさん

感動を上手く言葉に出来ない。
暗く静かで、哀しいほど美しい。
確かに「ピンポン」や「鉄コン」に比べると、格段に入り込みにくい。格段に難解。
ただ、人物が分かるまで辛抱すれば、そこからは一気に惹きこまれる。
詩を読んでるような美しさと、虚無感を煽るユーモラス。
漫画の深さを思い知った。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-06 17:49:34] [修正:2008-03-06 17:49:34] [このレビューのURL]

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