あらすじ
佐藤大輔著の同名小説『皇国の守護者』が原作。サーベルタイガー・天龍などファンタジー色強い戦争物。が、内容は既得権益を守る為に足を引っ張り合う権力者や決して一枚岩ではない軍隊など、非常に現実的(というか生臭い)でもある。時代設定としては十九世紀ごろ。蒸気機関が発明されてから約二十年が立つ。
【大協約】という人と龍が交わした契約が、世界秩序を為す世界。そこに存在する小国『皇国』と、その皇国に侵攻してきた世界最大の大国『帝国』との戦争が主な内容だが、そこに皇国内での覇権争いや経済問題、政治も絡めて描いてゆく。主人公は帝国との決戦に敗れた皇国が敗走する中、運悪く遅滞戦を命じられた皇国軍人・新城直衛。実験部隊でもある剣牙虎部隊を率い、新城は絶望的な戦線にその身を投じてゆく…。
皇国の守護者のレビュー
8点 あんりさん
おもしろい
世界観・キャラ・構成・絵etcすべて気に入った
原作も気になるけど 剣牙虎がかっこいいんで漫画で読みたかった
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-11-12 09:34:48] [修正:2007-11-12 09:34:48] [このレビューのURL]
8点 souldriverさん
この漫画の持ち味は、特殊な世界を舞台としているにもかかわらず鋭い現実感覚を持ったリアルな人間描写にある。
虚栄と自己嫌悪という二面性の葛藤と戦いながら敵とも戦う、そんなネクラな主人公・新城君の人間像がこれまでになく魅力的。
また戦闘時の緊張感や各人物の思考回路の表現が秀逸。
小説が原作だけにさすがに戦況の設定もバランスよく練られてて、八方塞がりな状況をギリギリ切り抜けていく様子が適度なスリルと爽快感を与えてくれる。
修羅場を潜る度にだんだん神経が麻痺していき、死に対して鈍感になっていく感じがよく表現されてるのも上手いなーと思った。
画力も高く、重要な場面での構図の大胆さには目を見張るものがある。
少し人を選ぶかもしれないけど、この迫力と緊張感に満ちた展開は一読の価値あり!今最も注目してる作品の一つ。
(07.10.11追記)
…とかなりの期待を寄せてたのに、急に連載が終わってしまったらしい…。まだまだこれからという感じだっただけにすごく残念。
どうやら原作者とのトラブルが原因らしいので、なんとか和解して再開されることを願ってます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-06-21 14:47:31] [修正:2007-10-11 01:19:17] [このレビューのURL]
8点 inhocさん
読み始めは設定にとっつきにくさがあるか?と懸念しましたが、気持ちよく裏切ってもらいました。
竜や虎を巧く和風めかしたファンタジーが痛快。
でも、それだけに頼らない軍略の妙味、ざっくりした戦闘シーンの描写。主人公の葛藤もあいまって退屈しません。
腰を落ち着けて、読みふけっていました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-10-09 20:41:28] [修正:2007-10-09 20:41:28] [このレビューのURL]
8点 !根こそぎ般若!さん
面白い。
無能な上司と強大な敵国に悩まされながらも、指揮官として成長していく主人公・新城の生き様に魅せられる。
文字が多く、読むのに時間がかかるが、セリフや展開に一癖あり、全体的にクオリティーが高いので満足できた。
何やら月刊誌での連載に関わらず、小ページでちょくちょく休載もあるらしく、刊行ペースが凄く遅いらしい。そこがデメリットになる人もいるかも。
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[投稿:2007-08-29 00:12:34] [修正:2007-08-29 00:12:34] [このレビューのURL]
5点 booさん
主人公が戦争の天才のわりに、人間くさくとても魅力的なキャラになっている。また、上層部が無能だったり、味方が簡単に敗走する中で導術や剣牙虎を利用し敵軍と渡り合うのはとても熱くなる。そんな、良い部分を備えていながらいまひとつのめりこめなかった。一番の原因は絵が自分に合わなかったこと。それ自体は嫌いじゃあないのだけれど、戦争を描くとなったらもちょっとその重みが伝わるように描いて欲しい。また、導術もアイデアはとてもおもしろいのだが、それを使い切れていない味方にいらいらする。相手の位置が分かるって、どんだけ有利なんだ!っておもうんだけど・・・
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-07-03 21:59:45] [修正:2007-07-03 21:59:45] [このレビューのURL]
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