あらすじ
佐藤大輔著の同名小説『皇国の守護者』が原作。サーベルタイガー・天龍などファンタジー色強い戦争物。が、内容は既得権益を守る為に足を引っ張り合う権力者や決して一枚岩ではない軍隊など、非常に現実的(というか生臭い)でもある。時代設定としては十九世紀ごろ。蒸気機関が発明されてから約二十年が立つ。
【大協約】という人と龍が交わした契約が、世界秩序を為す世界。そこに存在する小国『皇国』と、その皇国に侵攻してきた世界最大の大国『帝国』との戦争が主な内容だが、そこに皇国内での覇権争いや経済問題、政治も絡めて描いてゆく。主人公は帝国との決戦に敗れた皇国が敗走する中、運悪く遅滞戦を命じられた皇国軍人・新城直衛。実験部隊でもある剣牙虎部隊を率い、新城は絶望的な戦線にその身を投じてゆく…。
皇国の守護者のレビュー
6点 DEIMOSさん
一冊一冊に重みのある漫画です。
「日本人としての誇りを取り戻せ」
そういう声が聞こえてきます。
なのに、単純なファンタジーor軍記モノと読んでしまうと、
「戦争としての魅力がわからない!」
「こんなの卑怯だ!戦争じゃない!」
とか言って、お門違いの非難が始まります。
これは戦争それ自身を描いてるのではなく、米国の傀儡に陥った日本人の回顧すべき幻影(笑)を魅せているのだと僕は解釈したので、十分に楽しんでいます。
でも、キャラクター配置に新鮮味が欠けるので、のめりこむほどではなかったのですが。
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[投稿:2007-02-18 01:57:11] [修正:2007-02-18 02:28:46] [このレビューのURL]
9点 natyuさん
戦争のリアルな戦術的な部分を書けている良い作品です。
評価の高い原作のおかげによるところも大きいでしょうが、とても緊迫感のある作品で面白いです!
竜やテレパシーのような要素が出てくるファンタジー的な設定ですが、戦闘は何よりも戦術的な展開のため、ファンタジーと言うよりも近代戦闘に近い感じです。
絵も上手いですし、キャラクターも皆、魅力的なので(主人公は本当に魅力的で、この主人公の存在だけでも読んでみる価値はあると思います)読み手を惹きつける要素は十分でしょう。
難点はやはり、戦術的なため、文字量が多く読みづらいという所ですが、個人的にはじっくり読んで感心したので、家でじっくり読むのがいいでしょう。
戦術シュミレーションゲームとかが好きな人はオススメだと思います。
ただパンダマンさんの意見にはなるほどと思ってしまいました。
それでもいい作品だと思いますし、これからも楽しみです。
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[投稿:2006-12-04 18:52:24] [修正:2006-12-04 18:54:21] [このレビューのURL]
8点 はと時計さん
島国の「皇国」に侵略してきた敵国「帝国」から
国を守るという架空の戦記物で
サーベルタイガーやドラゴンが登場するなど、
ファンタジーの要素が含まれている。
その一方で、物語には明治期の日本が投影させていて、
全くの作り話ではなく、どこか現実感のある作品になっている。
特に人物の描写や戦略などが丁寧に描かれているので、
ヒロイックな物語ではなく、実際の戦争に触れているか
のような感覚にさせられるところがある。
壮大な物語にも関わらず、
設定の一つ一つが計算されていて無駄が無い。
複線の引き方も抜群だと思う。
今後の展開が本当に楽しみな作品。
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[投稿:2006-12-01 22:43:27] [修正:2006-12-01 22:43:27] [このレビューのURL]
6点 doneさん
原作有りということで、これからも良質な展開を期待できるのは良いんですが、その原作が終っていないとか…
そこに大きな不安を感じます。終らない漫画を追いかけるのは辛い
ですから。
漫画自体は架空戦記ものとして非常に良質かと。ファンタジー要素
がうまく絡んできて無理が無いです。
敵の位置を探ったりできる(魔法みたいな方法で)兵士は近代で言う
レーダーみたいなものとして使われたり、ファンタジーでありながらリアリティがあります。
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[投稿:2006-11-26 15:21:14] [修正:2006-11-26 15:21:14] [このレビューのURL]
5点 カルマさん
全体的に読みづらく、あまり引き込まれるものがなかった。
作戦の説明が長いわりに、そんなに深くないのが原因でしょうか。
絵は丁寧で良いと思いますけどね。
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[投稿:2006-11-25 15:12:16] [修正:2006-11-25 15:12:16] [このレビューのURL]
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