RINのレビュー
7点 DEIMOSさん
世界チャンピオンになってからの天才ボクサーの行動原理を描いた「Sugar」の続編。
天才が軌道に乗るまでの軌跡を描いたのがシュガーであるならば、その続編の本作では、余裕で世界をとった天才ボクサーが、人並みの恋愛もできないことの葛藤を描いている。
天才は孤高である。
一人ぼっちの神聖なる存在。
そこにマスゴミと愚民が支持する立石というボクサーを対峙させる。女性に振られてボロボロの精神状態になっても、宗教じみたマスゴミの洗脳を軽々と砕く天才。天才はやはり天才。
ひねた爽快感。
この漫画の面白さはそこに集約される。
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[投稿:2009-12-26 22:29:33] [修正:2009-12-26 22:29:33] [このレビューのURL]
9点 居酒屋さん
世界タイトル戦までの試合省いてるるうううううううううううう
いいんだけどね 省けるから
前作から少しリンが嫌な奴になってた
人物描写がほんとに秀逸 ボクシングシーンは言わずもがな
ラストも完璧
最高過ぎる
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[投稿:2008-12-23 19:54:10] [修正:2008-12-23 19:54:10] [このレビューのURL]
8点 kenkenさん
SUGARの続編でありながらなんだか前作には無かった毒が入り始めている
前作では「お調子者」程度だったリンは本当にヒールになってしまったし、レイプやバラバラ殺人とかも出てきた。しかも昔よりさらに上達した表現力でやるからたまらない
嫌いじゃないからいいけど
しかしSUGARで完成されたと思った「動き」の描写がさらに進化している。試合のシーンはアドレナリンが出る位しびれる
ボクシング漫画というかリンという天才を描く漫画に移行した感がある
リングの上でしか生きられないリンは今後どうなるのか
今一番楽しみにしている作品
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[投稿:2008-07-16 11:16:57] [修正:2008-07-16 11:16:57] [このレビューのURL]
9点 たにやんさん
個人的には相当見応えのある漫画です。
先の展開が予想出来ず、続きが一番気になる漫画。
主人公が圧倒的に最強すぎるのが異質。
ボクサーとしては最高なのに、
人間としては最低と称され、
人一倍明るくてお調子者なのに実は一人ぼっちな凛。
僕はこの主役大好きです。
立石に「オレと試合しろ」と、ボッコボコに殴られて、
笑いながら「こういうやり方、嫌いじゃないよ」と、
承諾するシーン・・・。
凄い読み応えで、痺れた。
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[投稿:2008-01-29 00:16:42] [修正:2008-01-29 00:16:42] [このレビューのURL]
10点 やじウマさん
少年マンガのスポーツもので、天才キャラと凡人キャラが出てきて「才能」と「努力」をテーマに話が進んでいく展開をたまに見るが、自分は死ぬほど嫌いだ。
なぜならだいたいのマンガはそういうテーマで重々しく話を始めながら、結局は凡人がそのスポーツを「好き」であることを再確認し、「楽しめばいいんや!」とか訳のわからん開き直り方をして天才を追い抜いて終わるという話に着地するからだ。
今までにそういう展開何度見てきたことか。
いい加減に食傷気味だし、なにより陳腐だ。
ああいう展開は天才対凡人というテーマの表面的な部分だけ救って、本当に深刻な部分に向き合うことに対する「逃げ」だと思う
そしてそういう展開に嫌悪感を抱くのは、この「RIN」を読んでいるためだろう。
「RIN」の3・4巻において描かれる立石譲二対石川凛が自分は本当に好きだ。
凡人である譲二がいままで培ってきたもの(恋人、人望、ファン)全てを捨て、バッティングやひじ打ちという反則をしてまでリンに勝とうとする。
周囲の人々やメディアはそれを見て失望するが、対戦相手のリンだけはその譲二の姿勢に感動を覚える。
あまりに圧倒的な才能を持つために周囲の人間と分かり合えなくなり、かつて両想いだった恋人にも見捨てられたリンが、死にモノ狂いで自分にブツかってくる人間を初めて見つけ友情のようなものを感じ、幸福感を憶える。
その物語の構成がとても美しい。
しかしこの幸福感も長くは続かない。
譲二はやはり凡人であるので、リンに木端微塵に倒される。
試合後に完全に腑抜けになったリンは再びあの幸福感と快感を得るために譲二に会おうとするが、再開を望むリンに譲二は吐き捨てる。
「『哀れ』ってのはお前さんが孤高ってことだ」
「遠くて近寄りがたくてまぶしいってことだ」
「人並みに自分の人生とリングが地続きの譲司に」
「お前さんの傍に身を置く場所なんざ ある訳ねえだろ」
「帰れ」
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[投稿:2007-11-10 18:56:59] [修正:2016-09-28 15:46:33] [このレビューのURL]
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