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6.76点(レビュー数:13人)

作者江口寿史

巻数4巻 (未完終了)

連載誌週刊少年ジャンプ:1981年~ / 集英社

更新時刻 2010-09-22 05:06:49

あらすじ ひばりくんはカワイイ女の子・・・と思ったら実は男・・・しかも父親はヤクザ。そんなひばりくんに惚れられてしまった耕作の運命やいかに・・・?

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ストップ!!ひばりくん!のレビュー

点数別:
11件~ 13件を表示/全13 件

6点 まれらさん

洗練されたタッチは現在でも古びていないのが凄い。また、女装癖・下ネタ・ヤクザなど、少年誌では勝負しづらいネタで堂々と勝負しており、当時の勢いと自信の程を感じさせる。
ギャグそのものは意外と堅実であり、ボケ(ひばりや政二)に対してツッコミ(耕作やいばり)がベタなツッコミを繰り広げる新喜劇のような展開で、言葉より動きや間で笑いを取る要素が強いように感じた。
ベタなギャグを描きたいのなら、必ずしも垢抜けた風景や美少女は必須ではない。しかしあえて両者を取り合わせたところに独特な味が生まれた。未完ではあるが、そこもまた型破りな作品らしくていい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-02-04 00:14:37] [修正:2008-02-04 00:14:37] [このレビューのURL]

10点 FSSさん

今見ても絵やギャグにほとんど古さが感じられない。これが80年代の初頭に描かれたものなのだから、やはりこのセンスはズバ抜けている。漫才ブームとほぼ同時期と言うことを考えれば、当時の漫才がすでに古臭くなってしまっているのに対して、「ひばりくん」の世界はまったく色褪せていないのだから、いかに普遍的かつ不変的なセンスを持っていたかが分かるというもの。

作者が文庫版のあとがきで、「時代の意志とか気分とか、何か大きな力で動かされた。自分の力だけで創られたものじゃない」というような事を書いているが、まさにそんな評価がふさわしい。

「マカロニほうれん荘」や「うる星やつら」もそうだが、計算だけじゃなく、その時代の雰囲気とか価値感、作者の年齢といったものの相乗効果による化学変化があって始めて作り出される奇跡的な作品のひとつなのだと思う。80年代という時代の中だからこそ創られた漫画と言える。

今でも続編希望の声は多いだろうが、たぶん、今、作者がやる気を出しても、若さや青さを含んだ「未完成であるがゆえの勢い」とか、当時の「空気感」まで再現することは不可能だろう。

以下、作者あとがきからの引用。

ひばりくんはそんな僕を見下しもせず、買いかぶりもせず、いつも超然とそこにいて「描けるんだったら描けば。ボクはいつでもいいよ」。ひばりくんはいつも僕にそう言って、凛とした笑顔をたたえているのです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-02-02 17:29:53] [修正:2008-02-02 17:29:53] [このレビューのURL]

6点 鹿太郎さん

女の子以上にカワイイ女装少年。
偶然にも最近のトレンドにもはまっていますね。

作品の位置づけとしてはギャグの古典であり、漫画にポップなセンスを取り込んだ最初の作品。
ギャグのテンポは良いものの時事ネタやパロディが多用されるので今読んでも分からない部分もあり、この手のネタはその時代の中で読まないと本当の面白さは伝わらないんだとつくづく思います。

それでも現在においてもこの作品を名作たらしめるのは「絵」。
とにかく女の子の一枚絵が当時のギャグマンガとしては破格の上手さだと思うし、可愛い。
江口先生がイラストの仕事をメインにしていったのもうなずけます。

ラストは壮絶に未完。
HUNTER×HUNTERがこのまま終了するなら、この作品と並びジャンプの負の部分の象徴となること受け合い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-01-03 09:44:14] [修正:2007-01-03 09:44:14] [このレビューのURL]


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