シグルイのレビュー
7点 カメオさん
エグい、グロい、無残、気持ち悪い、酷い…その他もろもろの雑音を取り払ったら、そこにはもう
「美しい」
の言葉しか残らなかった。
この漫画は血みどろ人間賛歌だ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-02-12 19:37:24] [修正:2007-02-12 19:37:24] [このレビューのURL]
8点 水鏡さん
その濃い絵柄は完全に人を選ぶのですが、
絵のインパクト以上に中身は狂った漫画です。正に死狂い。
生々しくもどこか現実から浮いている描写。
というか虎眼流は完全に現実離れしているのですが、
それもどうでもよくなるぐらい激しく、それでいて静かな物語の流れ、
更にそれを彩るハジけた登場人物達も十分な魅力を持っています、
しかし何よりそれを支えるのがナレーションです。
冷静かつ独特な言い回しの語り口がこの漫画の雰囲気を作り出しています。
こういう真面目な顔でどこか狂った表現をするような人(?)は大好きです。
ちなみに原作は未読です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2006-01-20 09:30:04] [修正:2006-01-20 09:30:04] [このレビューのURL]
10点 メカノイドさん
「覚悟のススメ」の異能:山口貴由先生が描く残酷無残時代劇。
といいながらも、ただグロテスクなわけではなく、美しい!
見事なまでに綺麗に描かれた肉体と内臓と血液のリアルさには
誰もが驚く。そしてなんといってもそのリアルさを追求した
うえに、冷たくも熱い物語がそこには存在している…。
そのリアルなまでに過激な描写は誰をも惚れさせる威力がある。
肉体の線画もさることながら、影付けや間合いの描写も最高!
点数の参考表にもある通りこの作品への10点の理由といえば
「漫画というメディアを超え魂を揺るがし、人生に影響する」
ほぼ上記内容に当てはまる作品なのだ。読む人を選ぶ作品だとは
思うが、この作品を一度手にして損はない。
山口先生の熱き魂を、そして先生最高傑作を心して読むべし!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-26 19:15:02] [修正:2005-10-26 19:15:02] [このレビューのURL]
7点 朔太さん
しっかりと集中して15巻を読みふけってしまいました。
強烈、壮絶な怨念や執念、復讐といった言葉が残思念として残ります。
画は必ずしも上手ではないですが、思念を表現する手法は卓越した
ものがあって、圧倒されます。
残酷、残虐の極みと批評される向きもありますが、画が上手く
ないせいなのか、私はそれほどでもないと思いました。
シグルイの意味は、「死狂い」にかけてあって、死と隣り合わせの
人たちの生きざまのようですね。
まさに、死と隣り合わせの世界が存分に表現できていました。
初めての世界感で堪能致しました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-08-23 18:25:23] [修正:2017-08-23 18:25:23] [このレビューのURL]
2点 Scroogeさん
短編の時代劇小説を元にして、別の作品や何やかやを足しこんで長編漫画にしたてた。
読んで全く楽しくない。
可愛いさ、カッコよさなど漫画が読者に提供する要素を一切拒否している。
それでいて劇画のように戦う理由や男のロマンがあるでもない。
登場人物たちはみな剣の達人だが、彼らの戦う理由に共感するのが難しい。
ある者は私欲のために人を斬る。ある者は執念で、ある者はそういうモノだからと覚悟して人を斬る。
それはキレイ事を排除したリアルなのかもしれないが、現代日本の私からはすごく異質で不気味に思った。
物語同様に勝負の表現もリアルに陰惨。
技の冴えがどうのと言ったところで、鉄の刀を人体に叩きつければ結果はおぞましいに決まっている。
それは確かにそうだが、強調すればするほど続きを読むのが億劫になる。
どうせこの先も楽しくないのだろうなという確信がいや増す。
手抜きは一切なく制作に大変な労力をかけた力作なのはよくわかる。
だが、どうしても好きになれないので2点。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-03-01 03:21:19] [修正:2015-03-01 03:21:19] [このレビューのURL]
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