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8.02点(レビュー数:111人)

作者高橋留美子

巻数15巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:1980年~ / 小学館

更新時刻 2012-08-21 12:44:31

あらすじ 超オンボロアパート「一刻館」にある日、若くて美人の管理人さんがやって来た!一刻館の住人である浪人生五代くんは管理人さんに恋をしてしまうが、彼女にはちょっとした過去があって・・・。

備考 1986年にアニメ化&実写映画化されたが、映画版はその出来のアレっぷりからファンの間では無かったことになっている。 さらに2007年にはテレビドラマ化された。

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めぞん一刻のレビュー

点数別:
31件~ 35件を表示/全99 件

10点 codyさん

ラブコメの原点とも言える作品だと思います。
ヘタレのくせにいろんな所でフラグを立てまくってうらやましい限り。
基本的に五代と管理人さんの誤解とすれ違いでほとんど最後まで話は流れます。もういいだろってくらい誤解しあってますが、いいんです、女の子がかわいければいいんです。
最初はクールだったのにだんだん五代が気になって嫉妬し始めるあたり、とても良いです。
惣一郎さんの幻影に悩む五代と忘れられない管理人さん、そしてすべてをもらう決心をした終盤はとても印象的です。

連載から30年近く経っているにもかかわらず、僕の中ではいまだに古くさいものではなく、一刻館の住人が今でも生き生きしています。それほど魅力あるキャラを創ってくれた高橋先生はやっぱり偉大です。

ちなみにこずえちゃんがお気に入りです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-13 12:46:28] [修正:2010-07-13 12:46:28] [このレビューのURL]

10点 小塩さん

管理人さんがかわいすぎる

萌えの大安売りとなった昨今のキャラクターたちを差し置いて、ダントツのかわいさです

五代の周りの住人や、他のキャラクターも個性が強くて良いキャラばかりですが、とにかく僕が言いたいことは

管理人さんがかわいすぎる

これだけです

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-10 16:07:48] [修正:2010-07-10 16:07:48] [このレビューのURL]

10点 aeituh0235さん

永い間お蔵入りしていた単行本を、先日久しぶりに通し読みしました。
そして、連載当時、リアルタイムで読んでいたときと同じく、
「オレってどうかしてる…」と思うほど、のめり込んでしまい、
早速、本棚の一番目立つ位置に鎮座させました。

ラブコメ漫画の金字塔と言われるこの作品が、今ではどう評価されているのかがちょっと気になって、そのあと、このサイトを訪ねてみたところ。
ここ数年で初めて読んだ方々からも高い評価を得ていることにビックリ。
ファンの思い出の中でのみ語られる、過去の名作と思い込んでましたから。

今の恋愛には必須の携帯電話やメールがなかろうが、
リアルに描かれているだけに、余計に今とのギャップを感じる時代背景があろうが。
お互い好き合っているクセに、意地の張り合いやら優柔不断、すれ違い(+この場合はヒロインの過去)のせいでなかなかくっつかない、という普遍的なシチュエーションと、あの超個性的で魅力的なキャラクターたちは、時代に関係なく、支持されるということなんでしょうね。

一部の方が評されているように、たしかになかなかくっつかない、じれったい期間が長いです。でも、そのじれったさ=切なさがこの作品の醍醐味だと私は思います。
物語が終結に向けて一気に突き進んで行く終盤は、むしろ寂しい気持ちで読んでました。

あと、今でもつくづく思いますが、ヒロイン「管理人さん」の何気ない表情や言動が、いちいち魅力的。ヤキモチ焼きで怒りっぽいのも愛おしく感じてしまうのは、現実の人じゃないからなんでしょうか。
この作品に出会った25年前、高校生だった自分は、いつの間にか「管理人さん」に恋してしまっておりました。

あれから自分自身が浪人、就職活動、そしていくつかの恋愛と結婚を経た今、改めて読み返してみると、また新たな感慨がありますね。
挫折するたびに自分を情けなく思う五代君の気持ち、
娘を想う響子さんの父親の気持ちが、痛いほど良く分かります。
あの美しく完璧な結末のあとを想像すると、あの響子さんのことだから、五代君も幸せだろうけどたいへんだろうな、とか思ったりw

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-07-08 01:43:56] [修正:2010-07-08 01:43:56] [このレビューのURL]

7点 臼井健士さん

高橋先生の作品の中で唯一の傑作。「うる星やつら」や「らんま」のようにコメディが話の主題では無く、あくまでラブストーリーという点でまず評価出来ます。

絵柄が最初のほうは下手なのが難点です。後半と見比べるとギャップが気になります。
ヒロインが若き未亡人というのも珍しい。やはり名シーンは五代君のプロポーズと響子さんの返答。後は、惣一郎さんの墓前で響子さんを守っていくことを誓う五代君ですかね。
惣一郎さんは最後まで顔が判りませんでしたが、五代君の感想や響子さんの回想などから人物像は自然と浮かび上がります。惣一郎さんもきっと五代君に負けないくらい響子さんのことを大事にしていたことは確実です。五代君と結婚したとしても響子さんはきっと折に触れて思い出していたことでしょう。たとえ2人の間に子供が生まれたとしても、忘れてしまっては可哀相でしょう。

三鷹さんの勘違いによる「響子さん争奪戦」からの脱落は・・・ラストで子宝にも恵まれての結果オーライ!・・・じゃないと思うんですけど・・・いいのか?。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-19 00:05:17] [修正:2010-06-19 00:05:17] [このレビューのURL]

10点 kenkenさん

この漫画が他の高橋留美子漫画と一線を画しているのは、モラトリアムから脱却している点にあると思います。

うる星、らんまのように「るーみっくわーるど」と総括される世界があり、そこを舞台に毎日を楽しくドタバタと過ごし、新キャラは大抵誰かの関係者、その狭い人間関係内で誰かと誰かがいい感じになったりする。
このいつも変わらず安心できるテーマパークのような特徴は魅力でもある一方、閉鎖的、保守的なモラトリアムだとたびたび揶揄されてきた点でもあります。

このめぞん一刻は一見そういったいつものパターンを踏襲しているようでありながら、実は結婚という確実な終末が初期の段階から明確、という大きな違いがあります。
さらにこの漫画は連載時間と漫画内の時間が連動しており、キャラは歳をとります。ここも他作品と大きく違う点です。
21だったヒロインは最終的には28になり、ダメ学生だった主人公は物語が進むにつれ明確に「成長」します。
この漫画は結末に向けての二人の成長物語でもあるのです。

この漫画の最終回を読み終えた時、ずっと続くはずの物語が完全に終った事を告げられ、読者はここで強制的に作品世界から追い出され、莫大な喪失感を抱えます。
それは一刻館というよりも、この漫画そのものがモラトリアムだったからだと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-07-17 23:31:41] [修正:2010-06-05 18:06:53] [このレビューのURL]

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