めぞん一刻のレビュー
7点 臼井健士さん
高橋先生の作品の中で唯一の傑作。「うる星やつら」や「らんま」のようにコメディが話の主題では無く、あくまでラブストーリーという点でまず評価出来ます。
絵柄が最初のほうは下手なのが難点です。後半と見比べるとギャップが気になります。
ヒロインが若き未亡人というのも珍しい。やはり名シーンは五代君のプロポーズと響子さんの返答。後は、惣一郎さんの墓前で響子さんを守っていくことを誓う五代君ですかね。
惣一郎さんは最後まで顔が判りませんでしたが、五代君の感想や響子さんの回想などから人物像は自然と浮かび上がります。惣一郎さんもきっと五代君に負けないくらい響子さんのことを大事にしていたことは確実です。五代君と結婚したとしても響子さんはきっと折に触れて思い出していたことでしょう。たとえ2人の間に子供が生まれたとしても、忘れてしまっては可哀相でしょう。
三鷹さんの勘違いによる「響子さん争奪戦」からの脱落は・・・ラストで子宝にも恵まれての結果オーライ!・・・じゃないと思うんですけど・・・いいのか?。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-06-19 00:05:17] [修正:2010-06-19 00:05:17] [このレビューのURL]
10点 kenkenさん
この漫画が他の高橋留美子漫画と一線を画しているのは、モラトリアムから脱却している点にあると思います。
うる星、らんまのように「るーみっくわーるど」と総括される世界があり、そこを舞台に毎日を楽しくドタバタと過ごし、新キャラは大抵誰かの関係者、その狭い人間関係内で誰かと誰かがいい感じになったりする。
このいつも変わらず安心できるテーマパークのような特徴は魅力でもある一方、閉鎖的、保守的なモラトリアムだとたびたび揶揄されてきた点でもあります。
このめぞん一刻は一見そういったいつものパターンを踏襲しているようでありながら、実は結婚という確実な終末が初期の段階から明確、という大きな違いがあります。
さらにこの漫画は連載時間と漫画内の時間が連動しており、キャラは歳をとります。ここも他作品と大きく違う点です。
21だったヒロインは最終的には28になり、ダメ学生だった主人公は物語が進むにつれ明確に「成長」します。
この漫画は結末に向けての二人の成長物語でもあるのです。
この漫画の最終回を読み終えた時、ずっと続くはずの物語が完全に終った事を告げられ、読者はここで強制的に作品世界から追い出され、莫大な喪失感を抱えます。
それは一刻館というよりも、この漫画そのものがモラトリアムだったからだと思います。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2008-07-17 23:31:41] [修正:2010-06-05 18:06:53] [このレビューのURL]
9点 マルフォイさん
恋愛漫画なんて興味なかったんですけどこの漫画は純粋に楽しめました
この漫画に出会えた事に感謝します
すばらしい
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2010-05-20 23:50:52] [修正:2010-05-20 23:50:52] [このレビューのURL]
9点 Pyoさん
高橋留美子の最高傑作はこれだと思う。
現実設定のところにありえない住民キャラ、そして適度に散らばるギャグとシリアスな名シーン。そのバランスが実に見事で、ストーリー展開も最後まで息を抜かせず最後も完璧な締めをしている。
何度読んでも涙が出て、そして切なくしかし新鮮な気持ちで読める漫画もそうは多くはない。
まあラブコメの理想系はこの作品だと思うし、ここまで完璧かつ綺麗な終わり方をしている作品も実に少ないだけに、貴重だと思います。
まあ不満点を言えば、就職、受験で住民がちゃかして喜ぶところとかちょっと不愉快なことがあるのと、全体的に少し重い展開なので気軽に読むには難しいのと二階堂キャラの失敗ぐらいですかね。
それでもラブコメ漫画の金字塔であることには変わりません。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-03-03 11:23:13] [修正:2010-03-03 11:23:13] [このレビューのURL]
8点 ひらがなさん
高橋留美子先生が今でも
漫画家を続けている理由がコレだと思います。
コレを抜く恋愛漫画はそう無いでしょう。
しかし、若い内に読む事をお勧めする。
年取ってからだと、現実味なく思えてしまう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-20 15:27:01] [修正:2010-02-20 15:27:01] [このレビューのURL]
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