惑星のさみだれのレビュー
9点 ソウルフラワーさん
自信を持って、今一番おもしろいマンガはこれだ!!と人に勧められる作品。
熱い、熱すぎる!巻が進むごとに、一段階ずつきっちりと面白くなっていっているところは見事。
今のところ中だるみ一切無し。
ライトな絵で描かれた藤田和日郎作品、という表現はどうだろうか。掲載紙や絵柄はマニアックだけれど、惑星のさみだれは形を変えた、王道少年マンガなのだと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-01-23 03:39:02] [修正:2010-01-24 13:24:52] [このレビューのURL]
8点 ジブリ好き!さん
どことなくH×Hの雰囲気を感じるなぁと思えば、げこ先生自身ファンのようで。なるほど、やっぱりげこ先生は少年漫画が大好きで、とても好きで、でもそれ故に少年漫画の欠点も熟知しているのだろうな。
少年漫画とともに成長してきたのに、大人になると「あれ、少年漫画が楽しめない…?」。そんな漫画好き大人たちがたくさんいることを、知っているのだと思う。
そんな彼らのためにも、そして自分自身の想いのためにも、青年漫画という土俵で「大人のための少年漫画」を描いてくれたげこ先生。
「ご都合主義」「バトルばかりで普段の生活が描かれない」「無駄に長期化」「ラスボス倒したヒーロー達のその後は?」、こうした少年漫画の欠点を誰よりも嘆いてきたのは他ならぬ水上悟志自身なんだろう。
「大人になれば楽しいことがある」
この作品のテーマの一つに、太陽(きっと夕日や三日月も含む)のような子供が大人へなっていくことがあるけど、水上先生はこの作品をもって僕ら少年漫画を読んで成長してきた大人へ楽しみを与えてくれたわけで。
読んでると本当に何か熱いものが込み上げてくるでしょう(6巻なんか特に)。
自分にとっての最大の魅力は、騎士たちは一見どこにでもいそうな人たちなのに実は皆頭のネジがぶっ飛んだ部分を持ってるところ!…それも次第に落ち着いていっちゃったけれど。成長悲しス。
でもゆーくんとさみの関係は、最後まで変だったけど美しかったよ!
…え?この漫画、厨二臭いって?
そりゃ誉め言葉でしょう。
少年時代の感性はもう取り戻せないかもしれないけれど、思い出すことはできる。だから大人は楽しいんだ!ラストの子供みたいに殴り合う夕日と三日月の楽しそうな顔とそれを眺める太陽の大人への想いで、気付かせてもらったことです。
(余談。アワーズ本誌のドラマCD等の応募者サービスが意外と良くて、特に完結記念小冊子は他の漫画家からのイラストや茜のエピソードなど楽しめました。割高だったけど。)
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-12 02:34:19] [修正:2011-01-09 12:46:00] [このレビューのURL]
6点 十歩神拳さん
ストーリー自体は割と王道でさほど新鮮さは感じないものの、雰囲気も相まって独特の作風を確立していると思います。
他のレビュアーの方々も仰っているとおり、誰がいつ死ぬかわからない緊張感と、日常の緩い雰囲気をバランスよく持ち合わせているため、物語に緩急がつき、メリハリがあります。
欠点を挙げるとすれば、絵に迫力がないように感じられるのが個人的には気になってしまいました。仮にもバトル漫画であるのだから、戦闘シーンに迫力がないのは致命的だと思います。少なくとも私はこの漫画で鳥肌の立つような戦闘シーンはありませんでした。
また、ストーリー上、登場人物たちの心の変化や成長というものにも重点を置いていると思うのですが、その割には心理描写や演出が拙いと感じました。これではキャラクターたちが薄っぺらく見えてしまいます。
これらの点を考慮して、若干厳しめの6点。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-01-08 10:51:08] [修正:2010-01-08 10:51:08] [このレビューのURL]
10点 まめじさん
ついに完結しましたね。
すごいです。全体的に無駄がなく、本当に綺麗に終わりました。これから読む人に言っておく。「安心して読んでみてくれ。ただしハンカチの用意を怠るな。」私にとっては本当に文句のつけようがない。10点です。
この漫画はは他のレビュワーの方々も書かれてる通り、全くの王道を行っています。
だんだん強くなっていく主人公達が正真正銘な全くの悪に立ち向かっていく話。
この漫画のすごいところは退屈する場面がほとんどないところです。どの場面にも読者を高揚させたり、愉快にさせたり、ときには泣かせたりする要素が散りばめられています。さらにはつい頷いてしまうようなメッセージ性まで備えているのでまさに「無敵!!」です。
アクションシーンでは「掌握領域」という単純な超能力を応用して戦うのですが、その応用方法が面白く、キャラクター同士のからみも合わさって、迫力があり、緊迫感のあるものになっています。
また、伏線も無理なく綺麗に回収されています。(個人的にはか●ま●さんのことについて触れて欲しかったが)
そして、シリアスなシーンを多く持ちながらバトル以外の日常編では、「こいつらに地球の命運がかかってるんだよなあ?」とか思うような緩い会話が飛び交います。読んでて毎回笑ってしまうぐらいキャラ同士がからむシーンはセンスが良く面白いです。
そして、このようにかなり大きなギャップがあるのに自然と違和感なく物語が進んでいくのが本当に不思議だ。
欠点があるとすればやっぱり絵ですね。特に不快感を生むような絵ではないのですが、ここぞというときにどうしても迫力が出ません。
作者なりに工夫をしているようには見えるのですが、ここで藤田和日郎張りの絵が描けてればすごいシーンになっていたんじゃないのかと悔やまれる部分が少なからずあります。でも、最後まで読むとこの絵でもいい。むしろこの絵でこそのさみだれだと納得させられたのは私だけではないはず。
駄文ながらかなり長文になってしまいましたが、まあ
これだけキャラクターができてて、まともなストーリーやバトルが描かれてる漫画は中々ないですよ。多分。
読んで損はないはず!
我々が求むる少年漫画の王道はジャンプではなく、ヤングキングにあったのだ!!
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2009-12-27 21:48:41] [修正:2010-12-01 22:31:34] [このレビューのURL]
10点 unsosinoさん
「大人が笑うのはな 大人は楽しいぜって子供に羨ましがられるため
人生は希望に満ちてるって教えるためさ」
ありがちな絵柄ながら、強烈な異彩を放つサバイバルアクション漫画です。
ステレオタイプとされる設定が消化、吸収され、さらに深く掘り下げられており、
ぐいぐい引っ張られる不思議な引力があります。
のほほーんとした空気と張りつめた空気が表裏一体で共存している少し不気味な漫画です。
<追記>
完結しました。感動。難しい言葉はいらないですね。
この漫画が多くの人に読まれますように。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-11-14 02:45:30] [修正:2010-11-30 14:18:25] [このレビューのURL]
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