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7.85点(レビュー数:76人)

作者原泰久

巻数60巻 (連載中)

連載誌週刊ヤングジャンプ:2006年~ / 集英社

更新時刻 2012-08-21 12:42:18

あらすじ 中国戦国時代、秦の将軍を目指す少年信(李信)と秦王政(渚ー政/後の始皇帝)の活躍を描く。

備考 第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞

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キングダムのレビュー

点数別:
76件~ 76件を表示/全76 件

9点 まれらさん

[ネタバレあり]

連載中の漫画であるため、あえて9点としているが、このままの勢いで連載が続けば間違いなく10点献上できる作品。
史実と虚構のバランスがきわめてよく、史実に詳しい読者も、そうでない読者も一様に楽しめる作品になっている。(勿論ある程度の予備知識があった方が、深く読めそうではある。)
壮大な戦争描写や派手な戦闘シーンに気を取られるが、敵役・脇役の端々まで実に個性的であり、わずかなセリフや漫符で暗示される心理描写も出色である。安易に表現してしまってもストーリーに影響しないレベル(尾兄弟、黄離元、シュンメン、昌文君の部下、信が喧嘩をふっかけた伍の面々など)まで、しっかりキャラが立っている。
ただ、あまりに緻密に描かれているため、通常レベルでは問題にもならない程度のアラが目立つのも事実である。例えば壁だけ諱で呼ばれなかったり、山の民の中で楊端和(史実では漢民族?)だけ漢字表記だったり、昌文君や肆氏は敵方や部下にまで称号で呼ばれたり、なんとなく気になってしまう。

(以下は漫画中に未だ登場しない史実を記しますので、知りたくない方は飛ばしてください。) 

作者は、今後どこまで描くつもりか気になる。史実を辿れば、当然李信の惨敗や昌文君の裏切り、壁の死(壁死(笑))、始皇帝の暴政などに到達するが、娯楽作品としてはあまりストーリーに乗りにくい部分かと思う。そう考えると、あまり遠くない時点でフィナーレとした方が作品としてのまとまりはよいと思うのだが、これほど面白い作品の終わりを願うのも変な話ではある。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-18 19:52:14] [修正:2007-11-18 19:52:14] [このレビューのURL]


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