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4.24点(レビュー数:37人)

作者高橋留美子

巻数56巻 (完結)

連載誌週刊少年サンデー:1996年~ / 小学館

更新時刻 2011-04-16 01:14:37

あらすじ 戦国時代にタイムスリップした中学三年生のかごめ。その地で巫女・桔梗に封印された半妖・犬夜叉と出会う。50年前…想いあう犬夜叉と桔梗を罠にかけたのは、四魂の玉を狙う奈落だった。
 砕け散った四魂のかけらを求めて、犬夜叉とかごめは、奈落に因縁を持つ弥勒、珊瑚、七宝とともに旅を続ける。恋と冒険がぎっしり詰まった戦国お伽草子!

備考 舞台化、アニメ化(2000〜04年)、アニメ映画化された。
高橋作品の中では一番長期の連載となったのだが、マンネリ化などに対する批判などは決して少なくはない。

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犬夜叉のレビュー

点数別:
11件~ 15件を表示/全37 件

4点 わすれなぐささん

早く連載が終わって欲しかった漫画だ


初めて、早く完結しないかな、と思わされた作品。これは、何も本作がつまらない・読む価値のない作品というわけではない。高橋留美子という漫画家が大好きな私にとっては、このようなバトルをメインとする漫画ではなく、ほのぼのとした生活の中に楽しみがある『らんま1/2』や『うる星やつら』のような作品を読みたかったからである。つまり、私は他の漫画家でも描けるような漫画ではなく、高橋留美子にしか描けないような作品を読みたかったのである。

これは私の偏った考えであるが、このように考える方も多いのではないか…と思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-10 03:33:17] [修正:2010-03-10 03:33:17] [このレビューのURL]

5点 ショーンさん

とにかく長い。奈落は復活しすぎ!妖怪漫画だったが、これはこれで楽しめた。無駄を省けばもっと点数は良かったかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-08 15:16:23] [修正:2010-03-07 04:10:01] [このレビューのURL]

3点 フクポルさん

<所持歴;無し。(誌上でたまーに流し読み)>

看板作品ということで続いてる(続けさせられてる?)んでしょうけど、
流石に長過ぎ+マンネリ化で、途中で飽きるのは否めません。
そのせいで50巻超というボリュームなのに、実質その半分以下の印象しかない。
コンパクトに纏めれば、それなりの作品にはなったと感じます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-22 16:06:04] [修正:2010-01-27 00:06:09] [このレビューのURL]

2点 三助さん

長いです。省略してもいい部分が沢山あるような。
たぶん不要な部分を全て取り除いたら20巻以内に収まるんじゃないでしょうか。

かごめにもあまり魅力を感じません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-17 09:55:09] [修正:2009-12-21 00:24:56] [このレビューのURL]

6点 景清さん

漫画史にその名を残すであろう天才の高橋留美子が挑んだ初の本格長編バトルファンタジー漫画は、商業的にはともかく作品的にはお世辞にも成功したとは言いがたかった。

既に多く語られているように、とにかく無駄に展開が長く、描写の淡泊さも相まって冗長なイメージの作品になってしまい、「うる星やつら」や「らんま1/2」以来の古参のファンからは駄作であると見なされる事も多い。実際自分も読んでる途中で飽きが来て作品からしばらく離れることも多かったし、全体を通してこれはという印象的なシーンを思い出せないことも多い。
しかし、それでもこの作品は高橋留美子の長いキャリアの中でも重要な位置を最終的には占める事になったと思う。そう感じたのは、最終回があまりにも従来の高橋作品の雰囲気からは異質であり、同時に一つの到達点をも感じさせるものだったからだ。

これまでの高橋作品は「終わらない青春という名のワンダーランド」を描いてきた。登場キャラ達は年を取らずに何度もループする永遠の少年少女達であり、作品内でキャラ同士が思いを育みあっていっても「結婚」や「卒業」といった断絶は描かれない。ラブコメの金字塔「めぞん一刻」ではキャラはリアルに年を取って主人公とヒロインはラストで結ばれるが、それでも最終回に互いの青春ドラマの舞台であったアパートの一刻館に戻っており、やはり明確な断絶とはなっていない。
ところがシリアス路線で描かれた本作「犬夜叉」は違った。現代生まれのヒロインのかごめは現代日本(日常)と物語の舞台となる魑魅魍魎のはびこる戦国時代を自在に行き来するが、彼女の持つ二つの世界は本質的に相容れはしない。家族のいるこの世と愛する男(犬夜叉)のいるあちら、二つの世界のどちらかをいずれは選択を迫られることは物語当初から予感させられていたが、最終回で彼女がとった行動とは…。

最終回。現代日本に帰還し、家族や友人達と平穏な日々をしばし送った後、かごめは愛する家族に別れを告げて犬夜叉のいる戦国の世へ自らの意志で”嫁いで”いったのである。
作中明言こそされていないが、残された家族の表情から察するに、二度と戻れないことはおそらく承知の上で。

かつて嫁入りとは女が自分を育ててくれた家族に別れを告げて夫の家の一員となることを意味していた。下手すれば二度と実家の敷居をまたがない覚悟が問われたのである。勿論こんな結婚観はフェミニズムの見地からも現代は崩れつつあるが、かつてあれほど軽妙なラブコメを描いてきた高橋留美子が少年詞向け作品でこのような「嫁入り」を描いたことは特筆に値する。(「炎トリッパー」というささやかな前例もあるけどね。)
そしてこの嫁入りが昔のそれと違っていたのは、決して家同士の決めごとによるものではなく、ヒロインであるかごめの強い想いと決意に基づいて行われたという事実。

高橋作品で昔から描かれてきたテーマに「戦って勝ち取る恋」「受け身じゃない強い女性」というものがあった。特に彼女の描くアグレッシブで強い女性キャラが漫画界に与えた影響は良くも悪くも計り知れないだろう。
かごめもそんな系譜に属するヒロインだったが、二度と住み慣れた日常に戻れぬことを覚悟して貧しく危険な戦国の世で愛する男と沿い遂げることを最終的に選択して恋を成就させた彼女の精神的な強さは、これまでの高橋作品の女性のみならずその他の寸止めラブコメ諸作品のそれと比較しても、際だって強い。
正直に言って、この最終回だけでこれまでのグダグダが全てどうでもよくなるほどの何にも言いがたい感慨に包まれた。

全体的に見ても傑作とは言いがたい部分が多いが、これまでの、そしてこれからの高橋留美子を考える上で重要な作品となったには違いないのだ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-11-28 23:47:29] [修正:2009-11-29 01:41:08] [このレビューのURL]

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