あらすじ
家庭は極貧で、ろくでなしの父親は蒸発。貧しいながらも懸命に生きてきた風太郎にとって、心の支えとなっていたのは、優しい母親と風太郎に温かく接する近所の青年であった。しかし、治療費が払えない母は病死、自暴自棄になった風太郎は盗みに走り、それを咎めた青年を手にかけてしまう。
それを機に、風太郎の考えは大きく変わる。「銭があればいいのか」。風太郎は生まれ故郷を飛び出して成長し、偶然を装って大企業の社長一家に取り入り、陰で金銭の為に殺人を繰り返すこととなる。遂には、社長一家を死に追い込み、企業の乗っ取りに成功して、政界進出をも狙う。しかし、栄耀栄華を極めた風太郎は、誰もが予期せぬ末路を辿ることになる・・・。
備考
1970年、実写映画化。
2009年、日本テレビ系列でテレビドラマ化。
銭ゲバのレビュー
9点 fasterさん
銭の重さ。
命の重さ。
恐ろしい漫画だった。こんな考え方ができる人がいるのか。
こんな漫画が週刊少年サンデーでやってたのかと考えると、今やってる漫画なんて漫画と呼べるほどのレベルに達してるのかわからなくなる。
この一見古臭い、あまりうまいとは思えない絵もこの漫画をより一層際立たせている。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-02-15 01:22:22] [修正:2009-02-15 01:22:22] [このレビューのURL]
8点 bugbugさん
近年、小林多喜二著の「蟹工船」がなにかと話題を集めている
この作品は別の切り口から、資本主義という価値観の持つ側面に
鋭くメスを入れた快作である
連載は1970年開始
私が生まれるはるか以前だ
必ずしも現代に通じるとは言い難いが、当時の世相を映す
公害問題や、学生運動などの背景の中に
資本主義の価値観を突き詰めた人間の孤独が、狂おしいほど鮮明に描き出される
う〜んなんか小難しいレビューになってしまうなぁ
とにかく読め!!
ハンマーで頭をかち割られたような衝撃に襲われる
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2009-01-26 03:19:01] [修正:2009-01-26 03:19:20] [このレビューのURL]