はだしのゲンのレビュー
4点 dieseraieさん
共産主義、天皇批判、軍国主義批判など作者の70年代のサヨク傾向が気に掛かる。
こういう思想を主人公の口から叫ばせ、小学校の図書館等に置き何も知らない子供達に読ませるのは余り好ましいことではないだろう。
更に、原爆実験時にアインシュタインが立ち会っているシーン等、明らかに間違った時代考証も随所に見られ、間違った歴史認識を与えがちだ。漫画として捉えるならまだしも、歴史の教科書の様に捉えてしまうのならば、むしろ有害な書になってしまいかねない。
しかし、作品が本当に言いたいことは「生きることの素晴らしさ」だと思う。この主張を理解し漫画として楽しむのは決して悪いことではない。
漫画として見た評価が4点となった。
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[投稿:2005-12-19 07:55:37] [修正:2005-12-19 07:55:37] [このレビューのURL]
7点 真樹さん
小学校の図書室とかにだいたい置いてある漫画。
私ももちろん読みましたし、内容にも衝撃受けましたが、レビューにするにはどう書こうかとずっと思案してました。
そこへカラシンさんのレビューが投稿されてて、うまく言葉に出来なかったニュアンスをほぼ全て書いて下さってました。
つまりそういう事なんですよね。この作品は「史実」(しかも現実にあった事が描かれている近代史実)であって
「エンターテインメント」としての漫画とは同列に扱うのは難しいような気がします。
とりあえず、次代へと残していくべき作品であるのは間違い有りません。
何か、人の褌で相撲とった様な内容で本当にスミマセン(苦笑)
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[投稿:2005-06-22 00:04:00] [修正:2005-06-22 00:04:00] [このレビューのURL]
8点 カラシンさん
戦争の悲惨さを伝える、という面では最高傑作でしょうが、これを漫画レビューにもってくるのはどうか?
内容が真実であり、作者が戦争を経験しているというならば、評価が下がることは確実に無い。 真実を否定するのは不可能だから。 これは「人による見方」というものが通じない。
何というか…少し微妙な気持ちですね。これは「漫画」という部類なのだろうか…
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[投稿:2005-06-21 17:01:47] [修正:2005-06-21 17:01:47] [このレビューのURL]
10点 コステロガーデンさん
重ーいテーマと描写にどう立ち向かう?
小学校の図書室に置いてあったのを読んだのが最初でしたが、
気持ち悪くなった記憶しかありません。
その後、何年か経って読みかえして衝撃を受けました。
やっぱり気持ち悪かったのですが、(ウジが湧いたりと結構エグイので)
それ以上の重い内容に、頭を殴りつけられた感じでした。
この作品は、
戦争体験者が少なくなってきた現在、
戦争について学習し、次の世代に伝える役目となる、
なくてはならない遺産的な漫画だと思いました。
万人が、目を背けず、この作品に向き合ってほしいと思ってます。
◇この作品の個人的価値=全10巻で 10000円也。
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[投稿:2005-06-12 00:54:58] [修正:2005-07-03 22:12:32] [このレビューのURL]
9点 roiさん
原爆を題材とした漫画の中では唯一無比の傑作漫画にして、おそらく横山三国志と並んで学校図書館での普及率が最も高い漫画。
前半は子供が読んだらトラウマ必至のグロシーンがこれでもかこれでもかと続き、後半は主人公ゲンが様々な出来事と出会いと別れを繰り返してたくましく成長していく姿が感動的に描かれています。
作者自身が被爆者なので、入魂振りも凄まじいものがあり、おそらくこれを上回る原爆漫画(?)は決して出てくることはないでしょう。
色々な意味でアレな漫画ですが、半世紀過ぎた今でも原爆と戦争の恐ろしさを肌で感じられる反戦作品であり、苦悩と涙と笑いに溢れた若者たちの青春群像を描いた一級エンタテインメントでもあり、これからも世代を越えて読み続けられるであろう作品です。
追記:この漫画を読むに際して留意してほしいのは、作者が被爆者であるという点です。現代に生きる私たちには想像もできなような世界を生き抜いてきた人間が語る戦中・戦後という視点でみれば、問題とされる点も決してマイナス評価にはならないと思います。
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[投稿:2005-05-17 21:12:09] [修正:2005-05-17 21:12:09] [このレビューのURL]
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