軍鶏のレビュー
4点 はと時計さん
設定もテーマもシビアな漫画だ。
始まりは良かった。
刑務所での苦闘も悪くはない。
ただ、全体にエンターテイメント
としての面白さはほとんどない。
エンターテイメントというよりは純文学に近いが、
その種の面白さがあるかといえばこれまた微妙。
総じてあまり面白くなかった
というのが素直な感想である。
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[投稿:2006-11-15 21:54:58] [修正:2006-11-15 21:54:58] [このレビューのURL]
7点 ヨノナカさん
良いマンガです!バキよりこっちを人に薦めたい。
絵柄・演出・ストーリー、どれをとっても文句なしの一級作です。
しかし、あえて付け加えると主人公の心理変化の過程がよろしくありません。悲しい過去を背負った最強の少年、という感じで初めは書きたかったんでしょうが、だんだんと主人公から過去を省みることがなくなっていき、最近では「昔こんなことがあった」ぐらいの挿入の仕方しかされないのが残念です。ここを巧みにかけていたなら超一級の作品になれたというのに・・・
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[投稿:2006-01-07 16:09:34] [修正:2006-01-07 16:09:34] [このレビューのURL]
6点 dollboxさん
少年院編の主人公は生への執着や自己防衛などの理由で戦っていて、とても好感がもてた。
また主人公が壊れていくまでの描写も深く、作品全体に凛とした鋭さがあった。
早い話がおもしろかった。そこまでなら9点は確実ですね。
しかしそれ以降の主人公にはちょっとがっかりだ。ただの暴力ヤンキーと化してしまった。
格闘シーンも展開が遅くてダルかったし、物語もグダグダです。
昔の鋭さを取り戻してほしい。
主人公の成嶋亮を否定はしません。
彼には背負う業のようなものを感じてはいました。
彼の残虐さは「生への敗北」を振りきるための手段なのではないか。
そして、成嶋亮が本当に闘っている相手は「自分自身」なのではないか。
つまりこの作品は、罪を背負う人間に「生きろ」というメッセージを込めた「生の肯定」を描いた作品なのではないだろうか。
ただ、やはりがっかり感はは変わらなかった。
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[投稿:2005-12-12 02:32:19] [修正:2005-12-12 02:32:19] [このレビューのURL]
6点 ごまあぶらさん
リアルではないと私は思います。
それはリアルに見せる技。
バカボンドの技法と同じでしょうか。
ヒールにしてヒーロー。
卑怯にして堂々。
そして、美しさ。そう、美しさ。
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[投稿:2005-05-21 00:41:20] [修正:2005-05-21 00:41:20] [このレビューのURL]
7点 noriさん
団背広さんと同じくヘヴィな漫画、凄惨さの表現が突出してる漫画が好きだ。
本当に凄惨な漫画を書くということは、単に残虐な場面や描写を書いたものではできない。
心に訴えかけてくるような凄惨さを書くには登場人物の心理を緻密に書ける必要がある。
つまり凄惨な漫画を書けるということはリアルな人間を表現できるということと繋がってると思う。
(余談になるが僕の中では凄惨漫画というカテゴリではザ・ワールドイズ・マインが不動の頂点にある)
この軍鶏でもやはり主人公の心理が丁寧に書かれている。
そして個人的に好きなのが主人公の苦悩と成長が
特に現れている刑務所編の3巻までにストーリー。
まさに心身ともに鍛えられていっている様子が上手く表現できている。
またこの漫画は戦闘場面でもそうだがコマ割や演出が上手い。
そしてそれらが作る独自の雰囲気にぐいぐいと引き込まれていく。
格闘漫画というジャンルでは異彩を放つ奇品。
しかし普段格闘漫画を読まない人にも勧めることができる。
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[投稿:2005-05-19 22:32:15] [修正:2005-05-19 22:32:15] [このレビューのURL]
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