かもめ☆チャンスのレビュー
7点 おいきむさん
正直、自転車レースの世界にあまり興味がないのでスルーしてしまいそうですが、つい引き込まれてしまいます。何気に熱く面白いマンガです。
普通の銀行員であった主人公が、けして自分から望んだことではなかったはずですが、仕事用の自転車からロードレース用の自転車に乗り換えたばかりに、今や人生まで乗り換えてしまいそうな状況です。
遠ざかる日常世界と呼応するかのように、幼い一人娘との関係にも変化が生じようとしています。
娘の態度の変化に戸惑いつつも迎えた桜島との勝負の最中、体力の限界に近い状況で突如閃く主人公の娘への思いに、思わす心を揺さぶられました。「子供(ふくの)は宝なんかじゃない!(中略)子供(ふくの)は・・・俺の一部だ。」
悩みを抱えつつも、苦しみもがきながら必死に自分と戦っている状況でしか、つかめとれないものが真理なんだな、とあらためて思わされました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-11-11 01:20:27] [修正:2010-11-11 01:20:27] [このレビューのURL]
6点 ショーンさん
チャリ漫画久々に読んだけど、これはおもしろい。
普通自転車漫画って言うと、高校生とかの学生に焦点を当てがちですけど社会人でもチャリに懸けてんだぞっていう意気込みが伝わります。
玉井さんはスポーツもいけますね!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-07-11 01:07:21] [修正:2010-11-10 06:53:36] [このレビューのURL]
7点 shinpe-さん
一介のロードバイク乗りがレビューします。
自転車(ロードに限ります。競輪とかじゃなくてね)という競技の素晴らしいところは「練習した量は絶対に裏切らない」ところだと思います。逆に言えば強くなるためには時間を掛けるということは絶対に避けることの出来ない行いだと言えます。才能という絶対的な強みを持つ人間であれ、たくさん走ることなくして強くなることは有り得ません。
と、いうことは家族や仕事や様々なしがらみを持つ大人にはとってもやさしくないスポーツなんですよ自転車ってやつは。朝も晩も走れるプロとは違って、ロードバイクに跨ることを愛する人々は皆少なからず何かを犠牲にし続けます。そんな自転車乗りたちが強くあろう、他人に勝とうというただそれだけのために、努力を重ねる。そんな姿に胸打たれるのは俺が自転車に乗っているから、というだけではないはず。それは世の中の無益な行いほぼすべてに共通するジレンマだと思うので。
作中の最初のクライマックスになる乗鞍(日本でたぶん一番有名なヒルクライムレース)で重力に逆らいハンドルにしがみつき、ペダルを踏み込む姿はまるで自分を縛りつけ、自転車から遠ざける現実を振り払う姿のように見えました。
自転車乗りの葛藤がめちゃくちゃ巧く書かれている漫画です。時々狙ってるのか天然なのか分からないギャグがたくさんありますが、それ含め楽しく読むことが出来る作品だと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-05-15 18:23:58] [修正:2010-05-15 18:27:47] [このレビューのURL]
6点 bugbugさん
この作者ってもしかして普通の現代劇描けないのか
ライバル銀行の社員とか自転車屋の娘とか
味があって非常に作者のセンスは好きなんですが
狙ってやっているのか素なのか判別できなかった
話の本筋の、消えた妻とか娘との絆とか結構おざなりなんですが
有無を言わせず物語に引き込む圧倒的パワーは健在
現在物語のクライマックスだと思いますが、きちんと決着がつくなら
もっと評価を上げたい。無理だと思うけど。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-12-07 00:04:27] [修正:2009-12-07 00:04:27] [このレビューのURL]
4点 リオ1980さん
ヒルクライムという題材をいろいろな人間の視点から描くというテーマは、とても良いと思います。
しかし、そのテーマに読者を引き込む魅力に欠けているのではないでしょうか。
しかも、連載中の乗鞍でのレースが終わったら、話が終わっちゃいそうで仕方ありません。
それぐらい、一球入魂な姿勢は感じられます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-10-30 01:52:58] [修正:2009-10-30 01:52:58] [このレビューのURL]
PR