なるたる―骸なる星珠たる子のレビュー
8点 ういちさん
世にも有名な鬱漫画。
でも、それだけの理由で敬遠している人は少しもったいないなと思う。
「なるたる」という柔らかい感じのタイトル、繊細な画風とは裏腹に、残酷で衝撃的なストーリー。
これほどまで続きが気になる漫画にはなかなかない。
説明的な描写がほとんどないのも特徴で、そのせいで読み手は自分で想像しながら話を進めていかなくてはいけない。
その話の中の疑問点を、自分なりに解釈するのがまたおもしろい。何度も読み返してしまう。
ただ、かなり人を選ぶ漫画であることは間違いない。
あと内容が内容だけに、人に気軽に薦められない。
ある程度、読む前から覚悟が必要かも。
表紙買いしちゃった人はどんまい。
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[投稿:2008-07-03 02:14:05] [修正:2008-07-03 02:14:05] [このレビューのURL]
2点 Timさん
なにかを訴えようとしたのだろうが、メッセージ自体陳腐で幼稚であり、しかもその伝え方が残酷で悪趣味。
世界にはバランスがあり、悪い面もあれば良い面もある。この作者はそのうち悪い面しか見えない、あるいは悪い面が本当だと言い張ろうとしているに過ぎない。
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[投稿:2008-05-04 07:34:47] [修正:2008-05-04 07:34:47] [このレビューのURL]
8点 すけひろさん
「大人になる」「成長する」ということを残酷に描いた鬱漫画
ムキッキーさんのレビューにもありますが、純粋で天真爛漫な主人公が、徐々に乾いて、荒んでいく様はとても痛々しかったです
また、ご都合主義とは真逆で常に悪い方へと進むストーリーも新鮮でよかったです
そしてなにより台詞にも凝っていて哲学的なものが多く共感できるものもあり、それが作品のあの異様な雰囲気や存在感をひきたてているのではないでしょうか
補足ですが竜のデザインも格好よく、おどろおどろしくて作品によく合っていて素晴らしかったです。
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[投稿:2008-04-15 23:16:51] [修正:2008-04-22 21:41:53] [このレビューのURL]
10点 みかんaさん
人によってかなり好みがわかれる漫画です。
私個人としてはかなりハマリました。
欝漫画として有名なようですが、確かに間違い無い内容。
まだ幼い子供達が戦い、無残に殺され死んでいく。
精神的にくる描写が多いです。
しかし話が面白い。独特の世界観には引き込まれます。
これまでに無い漫画です。
ただ残酷で欝な話ではないです。
残酷な描写は、命の大切さの裏返しだと思います。
正直漫画の登場人物の死を悲しむとは思わなかった。
漫画とか創作とか、そういうものを超えて
人のかかわりや大切さを読者に呼びかけてくる。
内容はきつめですが、読めばなにかしら気づくことがあるはず。
人の命は、かけがえの無いものですよ。
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[投稿:2008-01-22 16:11:32] [修正:2008-01-22 16:11:32] [このレビューのURL]
7点 rankyさん
一貫した物語として完結してますし
そのせいか、読み終わったあとに
「そんなもんなんだろなぁ」と
世界についてボーっと考えてしまいました
思考の方向が、
話の理解や矛盾に向かせなかった部分は
このマンガの秀逸さのなせる業ではないでしょうか
残酷さもさることながら
描写も読者に補間を強制したりするので
そういう部分でも読み手を選ぶと思います
(私は、それなりに楽しんで補間しました)
いろいろ感じたり考えたりできるので
マンガが好きな人なら是非とも読んで欲しい一冊です
ただ、個人的には
デビルマンとの類似点を多く感じたので
マイナス1点しておきました
パクリではなく結果として似ただけだと思いますが
いろいろな可能性を感じたいもので・・・
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-10-08 23:47:08] [修正:2007-10-08 23:47:08] [このレビューのURL]
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