なるたる―骸なる星珠たる子のレビュー
10点 プフさん
まず、この作者はほんとうに独特の世界観をもっているなぁと。
人間、登場人物の性格や人物関係(これはかなりおもしろい)が妙だがしかしとてもうまくできていると思う。また、伏線が心地よい具合にちょうどいい。
この作者は無理やり感がないから人に読ませることが出来るんだなと思う。
内容について、確かに、客観的に残酷なところはある。というか、この作者は、日常の何でもないようなところを逆に考えさせられるように、それがこの作品の雰囲気として鬱とか残酷とか言われる所以で、まあつまりは作品全体が残酷なのだとおもうが、しかしさらに残酷な話があるが、そこでさらに話に読み入ってしまうというのは確かだ(もちろん、その残酷に、なぜ?と思うところはある)。もちろん、逆にいい話もある(この作者にかかると、いい話もなんとなく残酷に私は思えてしまうが、しかし一種の安心感もあり、そのよくわからない感じがとてもいい笑)。お互いがお互いを引き立たせている。
ところで、この作品には作者の何か主張みたいなものがあって、作品を読んでいて、なるほど、確かに、と思うところ、何かを感じるところは私も多少はあるが、だからといってこうしようというのは全くない。
あまりに鬱すぎるからそれだけできらいだという人の気持ちも分からなくはない。けれど、この漫画には何か神秘的な、不思議な魅力があることはとても否めないし、何かを感じることはたぶん間違いない。だから、やっぱり読んでて面白い。というか、簡単に言うと、面白くなくはないよっていうほうが適切かな?
まあというわけでわたしはこの作品が好きだ
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-10-05 12:29:16] [修正:2008-10-05 12:29:16] [このレビューのURL]
8点 canさん
鬱漫画。
気持ちが沈んでるときに読むとますます沈みます。
一回読んだだけでは理解できなかった部分があったので、何度か読み返しました。
ラストあたりは何度読んでも鬱になります。
それでも「面白いかどうか」と聞かれれば、迷いなく「面白い」と答えてしまう、そんな作品です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-08-28 20:13:57] [修正:2008-08-28 20:13:57] [このレビューのURL]
0点 54年29歳さん
これは僕、賞賛できません ごめんなさい
確かにこの作品には僕の好きな「狂気」は感じることはできます
言いたいコトも何となく・・・
ここで皆さんのレビュー見るようになって、知らない漫画もかなりあるんだなぁーって、んで、読んでみて、あーこの漫画、おもろいなぁーって出会った漫画もけっこーあるんすけど、
コレはだめ
ネットカフェで一気に通して読んだんですけど
ちょっと残酷すぎませんか?コレ
一方的に世を憂いすぎてませんか?
もっかい読み返すとまた気付くこともあるんだろーけど
昨日読んだばかりの僕の感想としては
「ちょっと現実逃避ぎみの、人と関わるのが苦手で、いじめとかのトラウマ抱えてる人のウサ晴らし」
に、しか思えませんでした
すいません、失礼なこと書いてるのはわかってるのですが
昨日一読した限りでは こう書くしかないぐらいの
メッセージしか 僕は受け取れませんでした
ただ、力は間違いなくある作者さんだと思います
何か表現することにおいて大事なことは個性=オリジナリティ、
そして中途半端はダメ、と言うのが僕の持論ですが、松本人志が映画評で「10点とか0点の作品は覚えてるけど中途半端なのは忘れてしまう」みたいなコト書いてて、正にソレ。
僕のなかでも賛否両論の0点です
インパクトもあったし、僕好みな部分もあった。
作者の思想みたいなんは受けつけなかったけど、僕的に思考(思想)と嗜好が全く別になっちゃった珍しい漫画かな
追記
たまたる子って誰のコト?
終盤鶴丸に追い込みかけてたヤクザ(豚食い等)はなぜ追い込みかけてた? など、ぼくが一気読みしたのでよくワケがわかんないんでしょーか?
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-07-28 00:01:54] [修正:2008-07-28 00:01:54] [このレビューのURL]
8点 ちょうあんさん
読めない展開、新鮮だった
作者の主張が詰まった作品で見ていて気持ちが良かった
前半くらいまでセリフに乗せたストレートな主張が多かったが次第に
無人のコンビニに料金を置くシーンで
「貴様の親は立派な人なんだろうな」みたいに間接逆説的主張になっていく
自分を物体として完全に客観視するコツを得てる人でないと
読んでてしんどいかもしれない
またそういう考え方の存在を表してる作品
オススメでいいのか6点か8点か迷って8点で
昨今の原油高、シイナ達の手と同視してしまう
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-07-18 15:19:34] [修正:2008-07-18 15:19:34] [このレビューのURL]
10点 けけぶさん
メルヘン鬱漫画。
ある日、人外のモノの出会ってしまった少女の物語。
一見無視してしまうような所にも最後のコマまで伏線や謎が綿密に練りこまれていて、
読者の疑問が表立って明確にしていないことも、
読み返して他の場面から自分なりに考えれば完全に合致したりとしっかり読み込める完成度。
そのため、ただ1箇所、1箇所だけ納得できない場面が個人的には残念でした。
あの場面が・・・あれがああだったら10点でした(個人的意見)
グロシーンや病的なシーンですが性的描写も含めて余裕であります。
と言うより上記3つが混ざってる描写もあると言う感じです。
前評判で散々鬱漫画と言われているのを知っているのであれば大丈夫かと。
感情移入は程々にしておけば問題はないですよ。
ただ面白いと思うか思わないかは完全に分かれると思います。
個人的には表立ってお薦めはできないが是非読んでおいて欲しい作品です。
個人的に好きなので+1。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-07-04 02:12:17] [修正:2008-07-04 02:12:17] [このレビューのURL]
PR