星守る犬のレビュー
8点 勾玉さん
短編連作形式の物語が好きだ。
それぞれが独立した話でありながら
その実、全ての話が僅かな接点で地続きに繋がっている、
そんな交錯していく登場人物たちの人生にロマンを感じるからだ。
さて、この漫画だが全4編からなる短編連作である、
タイトルにもなっている最初の話「星守る犬」はとても物哀しく心をえぐるが、
2巻の最後まで読み終えた時、ほんの少し、本当にほんの少しだが
最初の話でえぐられた痛みが和らいだ。
すでにあの世へ旅立った彼、その彼と同じ姿をした犬が、
彼と同じ名前を持った犬と生きて邂逅する、それだけでなんだか少し救われた気がした。
ただただ悲しいだけの話で終わらず、因果を感じさせてくれるのも
短編連作の魅力の一つだ、この漫画はそれを十二分に活用している秀作だと思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2020-03-12 20:38:12] [修正:2020-03-12 20:41:08] [このレビューのURL]
5点 臼井健士さん
捨て犬が女の子に拾われて家族の一員になる。幸せな暮らしだった。
だが・・・時間の移ろいでその幸せがゆっくりと壊れていく。
自分を助けてくれた一人娘は不良少女と化して家に帰らなくなり、お父さんは病気がちで仕事も辞め、お母さんは娘の問題に無関心なご主人に離婚を突き付けた。
「ハッピー」と名付けられた飼い犬は家族がゆっくりと崩壊していく様を見届けさせられるがどうすることも出来ない。病気がちなお父さんに引取られたが、お父さんに行く当てはなく最後の旅路に出発した。
やがて身体の衰えから人知れぬまま車の中で死を迎えたお父さんの側に愛犬は最後まで寄り添い続けた。
何の救いもない、唯々只管に悲しい話である。お父さんが行政などで生活保護等の申請をしなかったとか、何で娘が不良化するまで放置し続けたのかとか疑問は多々ある。
ハッピーが生まれてから捨てられて箱の中で鳴いていたコマ。ハッピーの後ろに「もう1匹子犬が居る」ことに注目!
このハッピーの兄弟犬がハッピーと異なる運命を歩んだことが続編で語られます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2019-06-26 15:45:53] [修正:2019-06-26 15:45:53] [このレビューのURL]
4点 paranaさん
泣けるマンガということで読んでみた。
「ナマケモノが見てた」で動物ものが得意だった村上たかし作品だけに期待したのだけれども、悲しさが臨界点を突破せず泣けるまでに至らなかった。
ただ、持病があり、リストラされ、離婚して一人になった高齢の男性や、育児放棄された児童などの社会問題となるような孤独な人たちを扱いたかったという作者の心意気は伝わってくる。
自分は犬を飼っていないので、犬を飼っている人からみたら、犬目線で作品を楽しめて泣けたりするのかなぁ。
(泣ける度1★☆☆☆☆)
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-12-23 12:23:21] [修正:2014-04-19 11:25:39] [このレビューのURL]
6点 朔太さん
「誰かが自分のことを必要としてくれている」・・・と感じたり、
「誰かが自分のことを待ってくれている」・・・と思えることは、
きっと何より幸せなこと。
だから、人は犬と暮らす。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-07-07 13:39:21] [修正:2013-07-07 13:39:21] [このレビューのURL]
6点 あおはなさん
言ったらまずいかな。
このサイトの目の肥えた読者を信じてあえて言っちゃお。
この漫画にわか漫画読みにはいいかもしれんが・・・
カンゼンニマンガヨミノドウサツリョクヲナメテル。
ネライスギテイル。
オモシロクナイ
カンドウシナイ
ナケナイ。
以上
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-10-16 22:29:34] [修正:2012-10-16 22:29:34] [このレビューのURL]
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