あしたのジョーのレビュー
8点 s-fateさん
名作というほかありませんね。60年代のマンガなのに古さを度外視して読めるマンガもそうそうありません。小学生のときちょうど入手が困難だったころ、力石が死んだところまでコミック持っていた友達に借りて読んで以降何度も読んでますが、年食ってこちらの視点が変わってもなお面白さを見出せるところがすごい。純粋にかっこよさや、あの最終回に感動するもよし。紆余曲折はあったのに最高の最終回に持ち込んだ製作者らのプロ魂に感動するもよし。
個人的には最近読みなおして、同じ鑑別所から出たマンモス西が早々にボクシングをあきらめ小さな幸せ(といっても社長の娘婿、だから普通以上だとは思う)を築いていく様をちょくちょく新車を買い換えたり、店を大きくしたり等、残酷なまでに物質的貧富の差を淡々と描いていることに気付いて何が選択肢として良かったのかを考えさせる部分も用意されていたりするところに驚きました。そういえば丹下のおっさんですらジムの再構築に成功している。ここにジョーのもうひとつの孤独感を見たような気がしました。
また何年かしたら読み返そうと思います。
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[投稿:2010-07-04 17:43:41] [修正:2010-07-04 17:43:41] [このレビューのURL]
9点 オカシューさん
ボクシング漫画の超大作。アニメでみても面白い。不朽の名作とはこの漫画の為にある言葉かも。
ベストバウトはカルロスリベラ編です。丈VSリベラの試合は最後は殴り合いのまま決着つかずで判定へ・・・
当時ビックリしました。当然丈がKOするとおもってたから。
一歩の漫画でもそうだけど主人公の試合で判定なんてまあ無いですよね。
でも普通考えると同レベルの選手が戦うんだからお互い倒せず判定になる確率の方が高いはず。
もちろんそうなると漫画的には・・いまいちになるかもしれないですけれど、リベラ戦はそれを上手に処理していて決着がつかないのにうまくまとめられたエピソードになっていると思います。
あと試合を勝ち進む話の方が目立つけれど初期の鑑別所のくだりもとても面白いです。
一歩ファンも先輩名作ボクシング漫画見てやってくださいな。
それからテレビで(アニメの評論でしたが)ある漫画家さんが「みんなは丈ではなく力石をめざして生きなきゃいけないんだ。」みたいな事を言っていました。
「えっ?敵役の力石?そりゃ丈より強かったけれど普通丈に憧れ丈をめざしながら観ているんじゃあないの?」と思いました。
その後理由を話していましたが「憧れてめざしてもだいたいそこまではたどり着けない。丈より上の力石をめざすくらいでやっと丈になれる。丈をめざした人は結局マンモス西くらいにしかなれない。」と言うんです。
ドッガーン!!そうだったのか!?だから今私はあの情けない西みたいになっちゃってるのか?
目標は高く設定しなければいけないって事なんでしょうなぁ…
子供には一歩ではなく鷹村をめざすよう言わなければ・・・
(それも違うか・・・?)
所持巻数 13巻
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[投稿:2009-08-07 05:30:15] [修正:2009-08-07 05:30:15] [このレビューのURL]
9点 ピルクルさん
バクマン。に名前が出てきて昔読んでた事を思い出しました。
名対決やラストが有名ですね。我が家にもありました。
全巻通して読むとついジョーや力石に感情移入してしまい、
読み終わった後、感慨深いものがあります。
文句のつけようがない名作だと思うけど
お笑い番組とかで丹下段平のコスプレやモノマネを見るとどうしようもなく笑ってしまう。
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[投稿:2009-02-02 08:35:34] [修正:2009-02-02 08:35:34] [このレビューのURL]
9点 kenkenさん
作品を通してどこか退廃的な雰囲気が漂っている
ジョーが普段活動しているところは殺風景で枯れていてジョー自身もいつも辛気臭い顔でいることが多い
社会のはみ出し者がようやくボクシングという表舞台に立てたのに
やがてそれさえ破綻していく
個人的には結局最後までジョーは孤独に見えた
小学生のとき読んだが力石戦より悲壮感漂うホセ戦の方が強く心に残っている
元祖スポコン者ってことで敬遠してる人がいたらぜひ読んでみてほしい
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[投稿:2008-07-14 14:52:01] [修正:2008-07-14 14:52:01] [このレビューのURL]
5点 bobiさん
良い作品ではあるのだが、今改めて読むとやはり古い感じがするし、展開がやや冗長な感じで読んでて疲れる漫画だと思った。
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[投稿:2008-05-10 12:56:58] [修正:2008-05-10 12:56:58] [このレビューのURL]
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