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7.97点(レビュー数:46人)

作者ちばてつや

原作高森朝雄

巻数20巻 (完結)

連載誌週刊少年マガジン:1968年~ / 講談社

更新時刻 2011-01-12 12:53:56

あらすじ ある日ふらりと下町のドヤ街に現れた、天涯孤独な少年・矢吹丈。腕っぷしの強さが元ボクシングジム会長の飲んだくれオヤジ、丹下段平の目に止る。ボクサーを育てる事に生涯をかける段平は、夢の実現を託そうとするが、丈は詐欺窃盗事件を引き起こし、高等少年院へと送致されてしまう。だがそこには、生涯のライバル力石徹がいた。

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あしたのジョーのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全46 件

9点 団背広さん

[ネタバレあり]

熱い、熱いぜジョー!
まさかとは思うが、古い漫画だからとかなんとか言って読んでない奴がいやしないだろうな?
これは男なら絶対に抑えておくべき魂の1作だ!男として生まれたのならば一度は絶対に読んでおくべし!

いやーもうジョーの不器用っぷりが泣けるよ…
最近の漫画の主人公はチャラチャラした奴ばっかりだが、それに比べてどうだ、このジョーの世渡り下手さ加減は!
乱暴でひねくれてて、でも心にギラギラした熱い魂を、獣の魂を持っているこのジョーの姿こそが真の男の姿じゃないのか!何かにすべてを賭けて散っていくことこそ男のロマンじゃないのか!!
ああ、感情的な言葉しか出てこない。この漫画をリアルタイムで読めた世代をうらやましく思う…

力石についてはもちろんだが、俺はそれ以上にカルロスに泣けた。
パンチドランカーになって頭がやられ、ボロボロになったカルロス、それを見る人々…
それをジョーが「やめろー!触るんじゃねぇー!!」とか言って野次馬をかきわけるシーンに俺はグッときた。
カルロスはあんなに明るかったのに。あんなに強かったのに。廃人になってこんな無様な姿をさらすことになるなんて…
力をかつて持っていたのに、その力をなくしてしまった男の哀愁があのシーンに凝縮されていたように思う。
「ワタシ、チャンピオンダッタヨ。トテモツヨカッタヨ…」くぅっ!泣けるぜ!

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-06-03 22:41:59] [修正:2005-06-03 22:41:59] [このレビューのURL]

9点 ITSUKIさん

はじめてジョーを読んだのは高校の時。
スポーツ漫画としての描写のリアリティにはツッコミ所は沢山あると思います。
しかし、ジョーを読んでから数年経ちますがこの作品以上に読んでいて熱くなった、熱中できたスポーツ漫画は未だに出会っていません。

この作品の特徴として、作中通して雰囲気が暗く孤独感が漂う点があげられます。
ジョーは身寄りもなく、ボクシング以外にも本当に熱中するモノがない孤独な天才です。
恋愛にもうつつを抜かさないし、ライバルとの友情なんかも芽生えません。(ジョー自身がそういう事に関心がない)
それに加えて有名な力石徹との因縁や、カーロスリベラの変貌など周囲も少なからず不幸である為本当に暗い。
その分ジョーがドヤ街の連中と一緒に一瞬ホセ・メンドーサの事・ボクシングの事を忘れるあのカットなんかは非常に印象的。

その他印象に残る名シーンも多いです。
力石との戦い、紀ちゃんとの間に決定的に壁が出来てしまったあのシーン、カーロスとの熱戦、西のリタイア、チャンピオンホセ・メンドーサとの決戦の直前の白木葉子、そしてホセとの試合を終えた後からラストまでなどなど・・・
もちろんリング上でのジョーの熱い語りの数々も外せません。
感じた事、印象に残った場面などが他のレビュアー方とかぶりまくってしまったのは仕方ない・・・それだけの名作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-03-30 00:24:59] [修正:2010-03-30 00:24:59] [このレビューのURL]

8点 穴子さん

これほどまで「スポーツ漫画」で「孤独」な主人公はあまり見たことがない。
スポーツ漫画の典型的な「青春」「感動」「友情」などは微塵も感じられない。

あるのは「ライバル」との死闘。闘うことだけを考え真っ白に燃え尽きる主人公。

ちなみにあの有名な「立つんだジョー」はたぶん1回ぐらいしか言っていません笑。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-05-21 12:06:59] [修正:2010-01-26 13:22:47] [このレビューのURL]

7点 Dr.Strangeloveさん

読んだ後
アホみたいに「打つべし!!打つべし!!」とか言って
クッションとか殴ってた当時9歳の俺w

ラスト、真っ白に燃え尽きたジョーが
カッコいい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-05-16 18:24:49] [修正:2007-05-16 18:24:49] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

男の孤独と魂をうたう感動巨編。

少年院での出逢いから続く、ライバル力石との宿命の対決が終わる8巻までは
その強烈な面白さに、今なお熱狂覚めやらぬといった感じ。
そのあとの展開は、陰鬱で爽快感に欠けるもので、
リングの中に死に場所を見つけ、破滅への階段を一歩一歩登っていくような、
そんな悲愴感に読んでいて苦しくなるばかりでした。
でもこれは、ジョーを慕う白木葉子が抱える苦しみといっしょだということに気づき、
その結果わかった事は、
結局、読んでいた私自信も、矢吹丈が放つ眩いばかりの情熱と
それに反するように敏感で繊細な心と、
悲しいくらいに不器用な生き方に
すっかり魅入られていたことでした。

非常に残念なのは、
作品は知らなくても、これだけは知っているというくらい有名な、
力石が試合後に握手しようとして倒れるシーンや
ラストの真っ白に燃え尽きるシーンにいくまでの、
迫力や盛り上がりが欠けており、
淡白な味気のない構成になってしまった事でした。
この点に関してはアニメの方が断然良かったという印象です。

名作と謳われ、もてはやされいる作品ですが、
そういう先入観を持たずに読んだ方が、より面白くなることと思います。

◇この作品の個人的価値=全20巻で 7000円也

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-08-16 00:42:37] [修正:2005-08-30 22:11:28] [このレビューのURL]

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