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6.93点(レビュー数:16人)

作者大友克洋

巻数1巻 (完結)

連載誌アクションデラックス:1981年~ / 双葉社

更新時刻 2011-10-20 14:23:02

あらすじ 超能力が殺人のチェイスを始めた!ペンと墨が構築した超四次元コミック。日本SF大賞に輝く初期大友作品の頂点に立つロングセラー。

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童夢のレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全16 件

7点 s-fateさん

AKIRAの次巻がなかなかでない頃に、友人から借りて読んで飢餓感を癒した記憶があります。個人的にはAKIRAと同じ衝撃を受けられる大友さんの作品だと思っています。ただ、当時から二回目の読み返しの段階で一読目の衝撃の大きさとのギャップに冷めてしまう傾向がありました。忘れた頃に読む、というより見るマンガだと思います。
 ちょっと遠い本屋で今も同じ版形で売っているのを見て驚きました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-26 23:16:28] [修正:2010-12-26 23:16:28] [このレビューのURL]

7点 森エンテスさん

この作品の評価は歴史的な価値にあるのだと思います。

日本SF大賞に輝いた作品であり、この作品の成功が後に『AKIRA』へと続き、『AKIRA』がアニメ化され、海外でのジャパニメーションの確立への道筋を作ったという意味において、非常に日本のマンガ史においての重要な作品です。

説得力のある本格なSFを表現するのに必要な画力がフルに発揮されており、その事が評価されている形は、物語的には大した事ない、一企業による環境破壊が舞台の3D映画『アバター』や使い古された救世主が主人公の『マトリックス』が大ヒットして評価されたのと同様の形です。

誰でも初めて観る映像には目を奪われ、凄いと思う。
時代が変われば「大したことない」と思ったとしても、最初にそのインパクトを与えた功績は絶大だし、評価されるべき部分だと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-11-26 00:24:34] [修正:2010-11-26 00:24:34] [このレビューのURL]

6点 そのばしのぎさん

「真っ赤なトマトになっちゃいな」というのは当時の仲間内で流行った名台詞でした。
現在では評価する事は難しいかもしれません。反対に言えば現在は少なからず影響を受けている漫画家が多いと思います。
手塚治虫が「大友克洋みたいな絵はかけるけど、諸星大二郎の絵は描けない」と引き合いに出すくらい、当時大友克洋のような絵を描ける漫画家は当時いなかった。
特に複雑なストーリーらしき物もなく、超能力を持つ少女と老人の闘い、ひたすら破壊される建築物が描かれているだけです。それだけで息を呑んだ物でした。
ただ漫画という表現が限りなく映像に近づいた作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-21 23:52:44] [修正:2010-09-21 23:52:44] [このレビューのURL]

6点 ガクちゃんさん

著者は映画監督志望で、撮りたかった映画を漫画に置き換えたのだろう。だから題材は実写向きである。大友克洋以前、以降とも表現され、また海外での評価も非常に高いグローバルな大家でありながら、彼の本質は非常にアンダーグラウンド的である。世間が求めるメジャー性を裏切り続け、彼の映画は興行的に成功しているとは言い難い。

本作はそういう世間とのずれがなかった頃の作品。絵のち密さは言うまでもない。この頃の漫画家、アニメーターは中毒になったようにみんな影響を受けた。だから氏のキャラクターから徹底的に距離を置く作風までが奔流になってしまって漫画自体の面白さが半減してしまった罪もある。
あんまりかわいくない少女と中途半端に不気味な老人。リアルに走るとこうなってしまう。白け世代の到達点。絵の凄さで圧倒させるしか表現手法が残されていないのか。読んだ時分、そういう虚しさがあった。
異様な完成度。アニメ映画の「AKIRA」の冒頭シーンを思い出す。完成度を求めて間延びしてしまった。

一度、読み直して再評価したいが、今私の手元にはない。昔友達だった男に貸したままである。その男はアニメ界でカルトな一部ファンに知られる男となった。ますなりこうじという。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-17 15:15:42] [修正:2010-01-17 15:15:42] [このレビューのURL]

6点 とろっちさん

読んでいて何か違和感があると思ったんですが、
登場人物の感情がわからないようになっているんですね。
作者の表現力がものすごいので、不気味さが引き立ちます。

はっきり言って、話の意味はわかりません。
しかし、意味を追い求める類の作品ではないと思います。

ただ単に団地を崩壊させたかっただけなのでは。
そう思えるほど圧倒的なシーンです。それだけでこの点数です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-10-25 22:14:00] [修正:2009-10-25 22:14:00] [このレビューのURL]

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