惡の華のレビュー
7点 fooさん
閉鎖的な田舎で育った子供の屈折した感情が読んでいて面白い。
あくまで子供がする事。の枠を超えない範囲ギリギリまで暴走し
結局大人と現実に押さえ込まれている部分が良い
作画がどんどん上達していくが、個性が消えていくのはちょっと寂しい
でもストーリーに合っているので読みやすいけれど
話のジャンル的に人が死んだりしそうな程歪んでいるのにそのハードルは越えないのが良い、安易に死を突きつけてしまうと、この作品の品性が無くなり
歪みが、死と言う隙間から流れ出てしまうような感じがある。
中村さんは見ごたえがあり、男性キャラにはあまり無い、理由の無い苛立ちや
根拠の無い決め付け、自分に気が向いている時だけ機嫌が良い等、
女性ならではの掴めなさがある。
美化された女性に飽きた人には良い作品、
また、男性の中にはこのような女性に
強烈に翻弄されたいと思う人もいるのでは
ただストーリーが地味なので点数は中途半端です
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-03-23 07:44:19] [修正:2014-03-23 08:02:25] [このレビューのURL]
9点 片桐安十郎さん
思春期ゆえのもどかしさと過ちと不安定な感情をストレートな言葉と感情表現で描いていき心にズドンとくる作品になっていて上手く言葉では言い表せないのですが中学生高校生ぐらいの人たちに読んでいただきたい作品です
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2013-09-24 17:10:59] [修正:2013-09-24 17:10:59] [このレビューのURL]
6点 アメさん
ヒロインの仲村さんのSっぷりが、とても小気味よい作品。言葉遣い、表情、態度などがとにかく魅力的。
反面、それに引きずられる主人公の春日は、ややステレオタイプで魅力が薄い。「中学生の自分」「ボードレールを読む自分」「世間から理解されない自分」「世の中は生きづらいと感じる自分」といういわゆる中二病設定は、もはや形式化していて逆にあざとさを感じさせてしまうのではないか。
さえないはずの主人公が、簡単にクラスのヒロイン(仲村さんではない)に好意を持たれる点もリアリティーに欠け、もてない男のルサンチマンが裏返った選民意識という「若さゆえの恥ずかしさ、ほろ苦さ」みたいなものがうまく伝わってこない気がする。
ただ、仲村さんの造形はやはり秀逸で、その魅力だけでも読み続けたい気になる。
空疎になる気がするので、今後は変に文学的にならないことを期待したい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-02-06 20:28:23] [修正:2013-02-06 20:28:23] [このレビューのURL]
7点 ジブリ好き!さん
大なり小なり思春期の内に鬱屈としたものを抱える少年というのは多いと思う。自分の心の中だけに存在する、誰にも知られたくない中二病、あるいは変態性。誰に打ち明けるでもなく自分の中だけで育んでいくからこそ、その妄想は自身の精神バランスを保つ鎮静剤となりうる。
しかし主人公の隠し通さねばならないそれは、ドS女にばれてしまうのだ。
そうして主人公は仲村さんの操り人形となる。仲村さんもまた、自身の中に底なしの鬱屈さを抱えていた。一見、彼女はそれを大々的にぶちまけているように見えるが、二人だけが見ることのできる本当の心の闇━━悪の華は、大きく、気高く、成長していくのであった……
漂流ネットカフェは合わなかったけど、これは面白いです。
(追記 第2部 1点UP)
文学(?)少女との交流、そして彼女の抱えていた孤独感に共感できて、最近の展開が面白いです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-08-24 12:34:56] [修正:2012-11-18 22:46:21] [このレビューのURL]
7点 kikiさん
文学にはまっちゃってる少年とドS少女+マドンナ 面白い取り合わせ
だし、物語がテンポ良く進んでいくのにもついひき込まれて読みました。
モヤモヤとした思春期独特の感情をねじくれた感じでぶちまけて
いる作風はいいですね。独特の面白さがあると思います。
まだ物語の着地点が見えてないので暫定で7点。(5巻まで)
今後どういった方向性を目指すんだろ?
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-01-20 16:16:05] [修正:2012-01-20 16:16:05] [このレビューのURL]
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