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7.2点(レビュー数:15人)

作者押見修造

巻数11巻 (完結)

連載誌別冊少年マガジン:2009年~ / 講談社

更新時刻 2012-02-08 02:28:13

あらすじ ボードレールを愛する少年、春日高男。ある日、彼は、放課後の教室に落ちていた、大好きな佐伯奈々子の体操着を、思わず盗ってしまう。それを、嫌われ者の少女・仲村佐和に見られていたことが発覚!! 盗んだことをバラされたくない春日に、彼女が求めた“契約”とは…!?

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惡の華のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全13 件

8点 yumenneさん

 この漫画家はさながら昔の小説家のように、真摯に自分の内面に向き合っていてその姿勢がとても好きです。

青年漫画ではそういう人間的な内面を浮き彫りに語ろうという作品はよく見られますが、結局著者に自らに没入し人間を見つめ直すだけの気概はなく、大げさな空回りをしているような作品が多いと感じます。
この作品では、前衛的な独創的な構えを取りながらも、人間の内面に踏み込むことについてはむしろ慎重であるのがよかったと思います。

多分小説、文学が多少好きな人とかはこういうの気にいる人多いのではないでしょうか。

自分の趣味嗜好とはずれるところもあるのですが、全般的な姿勢は気に入っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-05-13 18:38:46] [修正:2018-05-13 18:38:46] [このレビューのURL]

5点 gundam22vさん

思春期の悶々とした漫画も読める方なんですが、これはちょっと理解しにくかったですね。怖くて乱暴な綾波レイ似の仲村さんの存在感で途中まで読めましたが、心中未遂まで行って彼女が離脱してからは読み続けるのが厳しかったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-02-25 03:12:42] [修正:2016-02-25 03:12:42] [このレビューのURL]

9点 FRさん

久しぶりに全巻読み返して涙が止まりませんでした。

窮屈な家、つまらない教室、錆びついた町、ここではないどこかに行きたい。この鬱屈した感情をどうすればいいのかが分からない。周りの人は全員クソだ、でも自分はもっとクソだ…。

思春期時代、そんな暗澹とした感情で過ごしていた人もいるのではないでしょうか。

冴えない青春を送った人にはぜひ読んでもらいたい作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-01-28 08:58:36] [修正:2016-01-28 08:58:36] [このレビューのURL]

9点 asd5さん

一応、青春モノではあるが、その枠にとどまらない強いオリジナリティの漫画。
とにかく、ヒロイン仲村さんの魅力がすごい。終盤、主人公春日と仲村の決着は壮絶、涙。
仲村さんが何を思いあんな(?)ことをしていたのか、改めて振り返る仕掛けもグッとくる。
青春モノの一つの進化形であり、新たな傑作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-05-25 22:21:59] [修正:2014-05-25 22:23:51] [このレビューのURL]

7点 fooさん

閉鎖的な田舎で育った子供の屈折した感情が読んでいて面白い。
あくまで子供がする事。の枠を超えない範囲ギリギリまで暴走し
結局大人と現実に押さえ込まれている部分が良い

作画がどんどん上達していくが、個性が消えていくのはちょっと寂しい
でもストーリーに合っているので読みやすいけれど

話のジャンル的に人が死んだりしそうな程歪んでいるのにそのハードルは越えないのが良い、安易に死を突きつけてしまうと、この作品の品性が無くなり

歪みが、死と言う隙間から流れ出てしまうような感じがある。

中村さんは見ごたえがあり、男性キャラにはあまり無い、理由の無い苛立ちや
根拠の無い決め付け、自分に気が向いている時だけ機嫌が良い等、
女性ならではの掴めなさがある。

美化された女性に飽きた人には良い作品、
また、男性の中にはこのような女性に
強烈に翻弄されたいと思う人もいるのでは

ただストーリーが地味なので点数は中途半端です

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-03-23 07:44:19] [修正:2014-03-23 08:02:25] [このレビューのURL]

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