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7.9点(レビュー数:20人)

作者池田理代子

巻数11巻 (完結)

連載誌マーガレット:1972年~ / 集英社

更新時刻 2011-01-12 13:00:50

あらすじ 物語はフランス革命期、王妃マリー・アントワネットと男装の麗人・オスカルを中心とした壮大な物語。

備考 2014年8月25日に集英社から40年ぶりに新エピソードの単行本が発売される

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ベルサイユのばらのレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全20 件

10点 青ばらさん

私は現役世代ですし、本当にハマり、感動したものです。
ですが最近また読み返してみて、自分自身の変化によって随分感想が変わってくるものなのだなあ…と痛感しています。以前はあまり気にならなかった点がとってもダメ、なのです。具体的に言えば、特に最初の設定など、もうそこから変えてほしいくらい。やはりオスカルが一番のご贔屓なので^^、彼女がアントワネット付きになればいろいろ犠牲になってしまうことはわかっていること。 事実そうなってますし。フェルゼンへのあれ程の思慕も私には?です。2人との関係をもう少し引いたものにして、ほかのエピソードで盛り上げても十分面白かったはず。私にはどうにも特に前半が、すっきりしないものになっています。作者も変化していく、ファンからの影響もあったでしょう、初めのほうと終わりのほうの作風、まるで別物ですよね。まあ、仕方ないことでしょうが。こんなにいろいろ考えてしまうのも、まぎれもなく作品への思い入れ、愛情に違いないのですがね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-05-18 11:27:39] [修正:2014-05-18 11:27:39] [このレビューのURL]

10点 fooさん

フランス旅行に行くために読みましたw

ベルサイユ宮殿ではアントワネット様たちに思いを馳せ。。。。アレ?なんか違う。。。

どうやら漫画のアントワネットはとてもキュートに描かれていたんだなとよく分かりました
ベルサイユ宮殿は確かに贅沢の限りを尽くしていましたしアントワネットはもっと権力者としての義務を果たすべきだったのではと思います。

架空のオスカルは、最近の漫画に多い自分の意思、意見をバンバン言う女性、自分の個性主張する女性ではなく

でしゃばらず芯が強く、規律に従い勇ましいのに決して女を捨てていない所に華があります。現代の女性は見習うべき点が多いかもしれません
さすが古い漫画だけあり、ヨーロッパが舞台にもかかわらず、日本人女性が憧れる恥じらいとしなやかさがあります。

そんな彼女が自分の恋に気づき戦争の中に散る儚さには、これまた日本の散る美しさの精神が見えます。

どのキャラクターも丁寧に魅力的に描かれています。
以外にもラストは少し衝撃ですので、まだ読んでいない人は歴史も軽くおさらいできますし、ヨーロッパ貴族漫画の中に生きる日本女性が忘れつつある精神を感じてみてはいかがでしょう?

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-08-20 23:27:12] [修正:2013-08-20 23:27:12] [このレビューのURL]

10点 kuroneko3298さん

今さらですがフランス革命を知るためのテキストともいうべき名作です。
華やかで、気高く 美しい男装の麗人オスカルと革命に散っていった実在の人物たちの 壮大な人生模様に誰もが魅了されるでしょう。

当時の私には身分違いゆえに想いを封印し「オスカル」を陰となって守りぬき、支えぬいた「アンドレ」は「夢の王子様」
フェルゼンへの愛に苦しみむオスカルを支えながらも 彼女への愛に苦しみ続けた彼の姿には胸が締め付けられる思いでした。
その思いが叶った時は嬉しさに泣き、彼の死には、涙するオスカルとともに爆泣きしました。今もその衝撃は忘れられません--。

首飾り事件・ポリニャック夫人などロザリーの絡ませ方も絶妙!
私は2人の目線から、革命へ至る道筋を、オスカルの悲しみを--見つめていた気がします、
王妃アントワネットの華麗ながら壮絶な人生も必見---。
まさしく美しく咲いた大輪の薔薇が--散っていく様を堪能できる・・
壮大な愛と悲しみの歴史絵巻―。永遠に語り続けてほしい作品ですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-10-26 23:27:14] [修正:2012-10-26 23:31:03] [このレビューのURL]

9点 臼井健士さん

フランス革命について知りたければこの漫画を読め、という位に世間で認知されている古典的名作。

男装の麗人を主人公とするところはいかにも少女漫画だが、内容は繊細にして深謀。
太陽王・ルイ十四世を頂点とするブルボン王朝の斜陽期に皇太子・ルイ十六世に嫁いだオーストリア皇女にして女帝マリア・テレジアの娘、マリー・アントワネットの数奇な生涯を描く。
アントワネットの浪費だけが、フランス財政を破綻させたわけではなく、財政不振はルイ十五世時代から続いていた慢性的なものだったのだが、彼女は特権階級を憎む民衆からその象徴のように捉えられていたためより憎まれていたということだろう。
ただこの漫画から学んだのは「失敗には普遍性があるけれど、成功には普遍性はない」ということ。
時代や場所に違いはあれど、失敗する要素には共通点があるということだ。
「浪費」「専横」「無知」「女」「戦争」・・・・いずれも「大きな力」を持つほどに責任が重くなり、その責務を認識できぬ者には歴史は情け・容赦なく鞭を打ってきた。
これに対して成功する人間というのは「とんでもないやり方」で成功していく人間が出てくるからな・・。
現代に生きる我々も決して落ちてはならない「落とし穴」と認識しよう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-31 07:46:07] [修正:2010-07-31 07:46:07] [このレビューのURL]

8点 limolimoさん

いかにも少女漫画な絵柄で名前は知ってたけど内容は知らなかった作品。
読んでみると歴史もちょっと分かるし、それぞれの人生が濃い!生半可な生き方をしてる人はでてこない!壮絶でドラマティックなストーリーの構成力もすごいとしかいいようがありません。こんな物語をよく漫画にできたなと感心するばかりです。革命とか戦争とかをこんなドラマティックに描く漫画なんてこの先でてこないんではないでしょうか。愛とかよくわからないけどすんごい深いいろんな形の愛を感じました。少女漫画なのにクオリティ高すぎです。
ただ絵がいかにもな絵なので読み始めは抵抗ありました。
ショックを受けた時に瞳が描かれてない描写は、どうしても今の感覚で見るとギャグっぽく見えてしまい変な潜入感があると物語に入り込めななくなってしまうかもですが、一時中断しても夢中で読めてしまえるのでキラキラお目目の絵が苦手な方でも読んでしまえると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-30 14:03:24] [修正:2010-07-30 14:03:24] [このレビューのURL]

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