電影少女のレビュー
9点 creさん
読んだのはもうずいぶん前になる。
恋愛漫画は何故か一度しか読めないために、持ってはいるものの一度しか開いたことがない。元々友達に勧められて読んだのだが、俺が誰かに恋愛漫画を勧めるとしたら間違いなく第一にこの漫画を上げる。
個人的にこの漫画は「恋愛」と言うよりはむしろ「生きる」意味というものを伝えていたような気がする。限られた時間の中で必死で生きている彼女や、時間が限られているにも関わらず、他の人たちに必死で生きることの意味を伝えようとしている彼女に心打たれる。
人の存在に意味があるのだとしたら、彼女は主人公や周りの人たちにそれを伝えるために現われたのかな、という気がする。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2009-12-24 18:33:15] [修正:2009-12-24 18:33:15] [このレビューのURL]
8点 リオ1980さん
単純にストーリーだけ追うと、
トレンディドラマのような展開なのですが、
ドラマだと、CGやなんやらで、安っぽく見えてしまいそうなところが、
漫画という、桂正和という、
圧倒的な画力の持ち主の世界観によって、
見事に表現されている。
胸がキュンとなる、もてない男のラブストーリーです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-10-30 01:06:42] [修正:2009-10-30 01:06:42] [このレビューのURL]
8点 メカざわさん
恋愛漫画。絵は極上。
私は今までに様々な恋愛漫画を読んできましたが、本作品以上に悲劇的で切なくなるピュアな漫画はありませんでした。恋愛漫画において基本となる「キス」について、これほどに考えさせられる漫画は他に類をみないでしょう。
漫画のテーマ自体は、男のロマンを描いたちょっとえっちなラブコメなんだろうけど、実際に描かれたその奥底は現実世界では表現されることのない悲しいラブロマンスです。
子供の時に読んで、ただ少しえっちな漫画としか認識していない方はぜひとも大人になった今読んでいただきたい。この作品の深さが分かったらもう大人ですよ。
私は何十回もこの作品を読み返しましたが、二十歳を過ぎてからは読めなくなりました。読んでいて心苦しくなるのはこの作品だけです。さらに歳を重ね、恋愛に対する想いが枯渇する頃に、またこの作品を手に取り心を潤滑しようと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-08-18 03:16:52] [修正:2009-08-18 03:16:52] [このレビューのURL]
7点 鋼鉄くらげさん
女性を描く上手さという点において最も尊敬している漫画家、桂正和先生の代表作です。この人は何といっても女性の身体を描くのが抜群に上手く、自分が「絵に惚れている」漫画家の一人です。
さて、そんな尊敬する人物の代表作であるこの作品なんですが、この作品の特徴は、途轍もなく、こと細かい心理描写と、どこまでいっても交差し続ける人間関係にあると私は感じています。
まず細かな心理描写に関してですが、この作品に登場してくる人物達は物語の進行中、実に様々な事を、心の中で考えています。しかしそれは大概ポジティブなものではありません。つまり、人が恋愛をしていく中で感じていく不安や疑念、恐怖や葛藤などネガティブな言葉が心の声として読者に伝わってきます。
そして、そうした不安や葛藤などが実際の行動に反映されていき、やがて誤解やすれ違いを生んでいく。つまりは二番目の特徴である、どこまでも交差し続ける人間関係へとつながっていきます。しかし、そうした揺れ動く人間関係の変化や心理状態の変化における描写は実に見事です。そこがこの作品の素晴らしい所だと私は思っています。
「アウターゾーン」の時と同様に、子供の頃には分からなかった「言葉」が、今になって届いたような気がします。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-08-07 20:24:24] [修正:2009-08-07 20:24:24] [このレビューのURL]
10点 しげたろさん
最初見た時は絵にやられて買ってましたが、
最後に向かうに連れいろんな人間関係が入れ替わり
ハラハラでした。(精神的に)
どんないい人でもきっかけで変わる、と言うのも
リアルに描かれてたと思います。
こないだ読み返しましたが、久々に見ると、
歳をとったせいもあるのでしょうが、
感動で涙がこみ上げてきました。
改めて、夢も与えてくれて、リアルも教えてくれての
とってもいい作品だと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-04-27 16:30:19] [修正:2009-04-27 16:30:19] [このレビューのURL]
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