哲也-雀聖と呼ばれた男のレビュー
7点 aaaaaaさん
(絵だけの話でいったら)正直17巻まではそこまで好きではないです。
でも、17巻からは好きなんです。
そっからは絵も上手になり(その絵が)主人公のマージャンに対する信念と渋い大人の感覚が見事にマッチして
一風変わった淀んだ個性が一層強く滲み出てます。
あと敵キャラが個性豊か。運や技の勝負を活かした色んな対戦相手が続々出てきて途中まで飽きずに読めました。
(途中からは流石に40巻くらい続いたなりのマンネリが…)
ただユウさんが主要キャラの一角なのに登場の仕方があまりに唐突だったのがいただけなかった。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2005-08-31 11:20:11] [修正:2006-03-21 17:17:28] [このレビューのURL]
7点 コステロガーデンさん
人生を賭けたイカサマ勝負
私自信、麻雀はルールくらいしか知らないので、
あまり好んで麻雀マンガは読みませんが、
この作品は、ひと癖もふた癖もある玄人(バイニン)が、
これまたひと癖もふた癖もあるイカサマを使って勝負する様子を、
独特のタッチと怪しい雰囲気で描いており、なんの抵抗も無く
作品の世界にすうっと引き込まれていきました。
特筆すべきはやはり、怪しい雰囲気を醸し出している星野氏の作風にあると思います。
戦後のファンクな様子もとても良く描かれていますし、
登場人物達の、裏の顔を写すような、奥の手を隠しているような、
そんな怪しさ、無気味さが非常によく描けています。
コマワークも綺麗に間引きされたがごとく読みやすく、
迫力もあり、個人的にはかなり好きな部類の作風です。
ストーリーは、イカサマを見抜く行為をくり返していくマンネリさは多少あるものの、
登場人物の強烈な存在感に、そのマンネリ感も影を潜めてしまいました。
手に汗握る緊張感のようなものはあまり感じとれませんが、
勝負に対する哲也の執念と、玄人として成長していく姿に読みごたえを感じました。
◇この作品の個人的価値=全41巻で 5000円也
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-08-22 23:27:13] [修正:2005-08-22 23:27:13] [このレビューのURL]