GS美神 極楽大作戦!!のレビュー
7点 キズナさん
ドケチな美女の美神と、彼女の下で働くスケベな男子高校生横島、健気で優しい幽霊少女オキヌの仲良し三人組が協力して悪霊や妖怪を退治していくオカルトバトルコメディ。
ストーリーは1~9話の中短編と10話以上の長編で構成され、回を追うごとに段々とシリアスな展開になる感じです。
バトルは武器や御札を使って戦い、修行やトーナメント、実戦を経て新たな技を習得するというバトル漫画の定番を踏襲してはいるものの、要所要所にギャグが挿入されていて、かなりコメディ色の強いものに仕上がってます。
なので人によっては、このおちゃらけた雰囲気が合わない人もいるかもしれません。ギャグは大体横島がふざけて、周りのキャラクターがツッコミを入れるパターンがお約束です。
また一応主人公は美神ですが、この物語で一番活躍するのは助手の横島であり、彼が実質主人公と言って良いと思います。元々只のお笑い担当キャラでしたが、中盤以降はバトル漫画の主人公として目覚ましい成長を遂げます。
その他、時間移動したり宇宙に行ったりするSF要素や少女の淡い片思いや男女の感情の機微を描いた恋愛要素もあり、読者を飽きさせない様な作劇がなされていました。
作画に関しては全体的上手いです。戦闘描写などのアクションも良く描けてますし、特段分かり辛い所もありませんでした。正にお手本の様な作画だったと思います。
サンデーらしさ(読み易く完成された感じ)を継承して、戦いを愉快に描いた作品です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2021-01-17 22:50:00] [修正:2021-01-17 23:42:23] [このレビューのURL]
9点 p-mcgoohanさん
構成力が神懸っている。
横島が酷い目に遭って終了パターンは多用されるものの、
そうでない場合は予想がつかないオチが多く、なおかつ見事に話を締めている。
キャラもイキイキしており、
スタイル抜群ながら金にがめつい自分本位なクソ女。
しかし子供じみた面をたまに見せる美神令子というキャラは主人公としては唯一無二の存在だろう。
連載を終わらせなくても良かったじゃないか、と思えるほどの出来。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-05-20 23:56:25] [修正:2017-05-20 23:56:25] [このレビューのURL]
6点 kagehiensさん
半分ぐらいの巻数で終わっておけば割と伝説の作品になれた気がするマンガ。
点数については、他の人のレビューで「ガリガリ君を食事として評価するのに似てる」というのがあったのに同意したい。
序盤の設定や作者の性格のせいでどうやってもこれは感動巨編にはならないが、1話1話は軽妙で読みやすいし、ニッチなツボ(だけ)を押さえたヒロインも多数居て、良作漫画であることには異論がない。
演出がうまさは、読み始めるとつい数巻リピートしながら読んでしまう程だが、どうしたってジャンクフードやお菓子の類のヤミツキさであるので、同時代のうしとらなどとは比べるのが酷な話だと思う。
本作の不幸は、人気が出て長編を書くようになり、二次創作用に取っておけばよかったような裏設定(もちろん後付けもあると思うが)まで余さず引きずり出されたことだと思う。
この作品が15巻程度で終わっていれば、次の作品も確実にヒットさせることができたのではないかと思える。
最後に、私がこの作品を少し低めにしか評価できないのは、純真だった(?)自分に眠っていた各種属性萌えを開拓された恨みによるものでもある。この作品でニッチ属性に目覚めてしまった読者は全国では相当な人数になる筈だ。本当になんてことをしてくれたのか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-07-28 07:28:55] [修正:2012-07-28 07:29:21] [このレビューのURL]
8点 notatallさん
特に感動はない。
オカルトなのに恐怖感もない。
横島が成長するといっても、人間的な部分ではない。
評価の分かれる長編部分にも無理や矛盾は感じない。
むしろ散らかした伏線を、すっきり回収した手腕を賞賛したい。
今の所、椎名氏の最高傑作である。
全くのムダ知識なのだが、ウンチクには知的好奇心を刺激する何かがある。
エロ要素も感じない。
エロに興味津々の男子高校生が描かれているだけである。
テンポがよくて読み応えも軽い。
そして何度読み返しても、馬鹿馬鹿しくて面白い。
このサイトの基準では、衝撃や感動のある作品が評価されることになるからこの点数になる。
ガリガリ君を食事として評価するのに、どこか似ている。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-07-09 14:33:48] [修正:2011-07-09 14:33:48] [このレビューのURL]
8点 gundam22vさん
退魔アクション漫画。
美神の格好(ボディコン)とか時代を感じるものはあるけど、
それでも現在でも読めるくらい面白かった作品だと思います。
ギャグを入れる間、突っ込みなど含めて本当に面白く、
テンポ良く読める。シリアスもそれなりに上手く、
本筋の方も伏線貼って、世界レベルの話
に膨れ上がったものの大体は回収できたという総合的
にかなり良く出来た作品かと。
主人公がタカビー外道タイプの女性(少年誌じゃ
今でも珍しいかも。今でいうツンデレっ気もあります)、相方男が最初どうしようもないスケベ脇役的位置なのに、ここまで
強くなったというのはなかなか例がないのではないかと。
後半はその相方横島が実質主役ですし(彼の個性は
うる星やつらの主人公的な濃さ)。
幽霊のおキヌちゃんは作中サブヒロインのような存在なのに、
サンデーを背負うヒロイン争いするくらい人気が出た可愛さ
でした。キャラ面は濃く、他の脇キャラも印象に残る
人が多いです。
短所は本筋解決してから、グダグダとした話が続いて、そのまま
終わったことですね(最終回自体はらしいなって感じで好きですが)。
その話の中にも面白い話はあるんですけど、
締まりを悪くした印象はあります。
中後期辺りからキャラ絵が妙にカクカクして主に女性が筋肉質
っぽくなったのも個人的にマイナスでした。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-12-16 07:55:57] [修正:2010-12-16 07:55:57] [このレビューのURL]
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