あらすじ
「ぼくのすんでいるところは 山と海しかないしずかな町で―はしに行くとどんどん貧乏になる。そのいちばんはしっこが ぼくの家だ―」。
腹違いの兄、一太。突然現れた、美しくてやさしい年の離れた姉、神子(かのこ)。そして「ぼく」、二太。
クスリを売る。体を売る。金を貸す。とりたてる。この町の多くの大人たちは、そんなふうにして生きている。
神子ねえちゃんは言う。「泣いたらハラがふくれるかあ。泣いてるヒマがあったら、笑ええ!!」。ヤク中の父を亡くしたばかりの少女は、うまく泣くことさえできずに、不思議そうにこう言う。「息するたびにな、ノドの奥に小石みたいのがたまるんよ。食い物の味わからへん」。むき出しの現実を見ながら、幼い心にいくつもの決意を刻んで「ぼく」は成長していく。
ぼくんちのレビュー
10点 Aさん
内容は言わずもがな、とにかく絵がいいです。
作品のでっかい優しさを表現するのに、これ以上の絵は考えられない。
これをシリアスに描いてたら3点ぐらいですよ、ほんとに。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-12-23 03:11:43] [修正:2006-12-23 03:11:43] [このレビューのURL]
10点 すあまさん
なんやらここのサイトの上位にランキングされとる未読の漫画が
あるのう、と思い興味本位で買ってみました。表紙の絵をみたと
き、内容重視派のオレでも、うーん、ギリギリアリかな?とやや
心配になった。これで糞だったら金返せよなーとブツクサいいな
がら読み始めること約一時間半。
そこにはやさしさと心にしみる言葉に満ち溢れていた。貧しくて
最低な世界でも明るく精一杯生きる姿がそこにあり、不覚にも初
めて漫画で泣いてしまった。日をおいて読んでみてもまた号泣。
絵がちょっとなー、とか言ってた自分を抹殺してしまいたい。こ
こにでてくる言葉はこの先生きていく中できっと大きな位置を占
めると思う。一度手にとって見てはどうでしょうか。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2006-12-20 17:43:55] [修正:2006-12-20 17:43:55] [このレビューのURL]
10点 赤い車の男さん
僕が初めてこの作品を読んだのは、たしか高校一年生の頃だったと思う。
その時ははっきり言ってこのマンガのなにがいいのかさっぱりで、すぐに当時好きだったマンガ(派手なだけで今読むと・・・な)に手を伸ばしていた。
当時の僕は今よりもっとマンガに対して視野が狭かったんですね。絵が良ければ名作みたいな考え方でしたから。
セリフを噛み締めて読むなんてしたことすらありませんので、『ぼくんち』を理解するなんて到底無理な話です。
ほんわかした絵柄と雰囲気だけでダメだと決め付け、肝心の内容はほったらかしでした。
それからしばらく経ち、いろいろな良いマンガに触れ視野もそこそこ広がった高校三年の卒業シーズン。
三年という月日の中で僕なりにいろいろなことがありました。
女の子におもいっきりフラれたり、尊敬できる友人ができたり、身の丈に合わない難しいことを考えてみたりもしました。
そんな中、卒業アルバムの寄せ書きで見つけたある言葉に僕はとても感動した。
それを書いた友人によるとそれはなんとあの『ぼくんち』のセリフなんだとか!
「へー、こんな良いセリフがあったのか。どれ、もう一回読んでみるか。」
そのセリフがどのシーンのセリフかを聞き忘れたため、最初から最後まで、全セリフをじっくり舐めるように読んでいった僕は
気付けばジャバジャバ泣きながら『ぼくんち』を読み終えていた。
幸せとはなんだろう
大事な人が悲しんでいる時になんて言ってあげれるんだろう
いっそ死んでしまおうか
もしそんなことを考えたことがあるなら『ぼくんち』を読んだほうがいい。
あなたは絶対になにかを感じられるはずだから。
まっすぐな顔をして笑っていた人が翌日に死んでいたりする非情な世界でも、そこで暮らす人たちは笑う。
そこには哀しい優しさがあり、優しい哀しさもある。
それらを感じられたなら、このマンガの底を流れるもっと大切なものを同時に感じられるはずだ。
もし『ぼくんち』を読んでもなにも感じなかった人がいたら、それは絵柄だけに目を奪われて、もっとも重要な「言葉」を読みとれていないだけではありませんか?
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2006-12-11 02:55:29] [修正:2006-12-11 02:55:29] [このレビューのURL]
3点 カルマさん
好きになれなかった……。
特に感じることもありませんでしたし。
平均点の高い漫画に低い点数をつけるのは気が引けるんだけど………すみません3点です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-12-09 03:02:55] [修正:2006-12-09 03:02:55] [このレビューのURL]
10点 パンダマンさん
読んでない人は、戦後すぐの生きるので精一杯の日本の姿を想像するといいかもしれない。シャブを売り、体を売り、あまり見たくない人間の生活だ。それくらい貧しくてみんな生きていくだけで精一杯だ
余裕がない彼らの心は剥き出しだ
だからこそ、滑稽で笑えるし、素直に心が動かされる
そんな世界を見るのがダメな人はキツイかもしれない
それくらい、この世界はリアルだ。絵がリアルでもないのにね
いや絵がリアルだったら、こういちくんの技は笑えないか(笑
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-12-02 18:34:09] [修正:2006-12-02 18:34:09] [このレビューのURL]
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