I”s <アイズ>のレビュー
7点 左手さん
「少年漫画的恋愛漫画」
王道恋愛漫画とはなにか!自分だけでなく、恋人の夢までも叶えようとする献身さである。ただ相手のことが好きなだけでは、両者の気持ちの問題なだけで、恋人同士になったあとの自分もしくは相手がどうなりたいのか、が究極の問題である。例を挙げるとご近所物語を始め、様々な少女漫画に見られる。
しかし、それらの例は少女漫画であり、I"sは全てが一貴の一人称で語られる少年漫画である。特に夢のない一貴と芸能界で活躍をする夢を追う伊織との差が注目すべき点である。自分の思いと逆行したり、伊織の夢を応援するために嘘を付き、自ら別れを告げたり、相手を想うことと相手の夢を応援することの狭間で葛藤する一貴に共感せざるを得ない。
最後の「夢つかんだね」の台詞がこの漫画の全てを表しているといえる。絵の上手さは言うまでもなく、葛藤の描き方がすばらしい。
青春を過ぎた人もまだの人も相手のことを想う気持ちは普遍のものです。一番好きなキャラはいつきちゃんで、オススメです!
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[投稿:2011-04-11 00:11:30] [修正:2011-04-11 00:11:57] [このレビューのURL]
5点 勾玉さん
自分にとって、ただエロかったという印象しかない漫画。
女の子は外見こそ可愛いものの、性格的に好きになれるキャラクターはおらず
そして何より、優柔不断で妄想癖のある主人公が最後まで好きになれませんでした。
ラブコメならまだしも、この漫画は恋愛を主題に置いた漫画でありながら、
当の主人公に全く魅力を感じられず
ヒロイン達が、この主人公のどこに惹かれて好きになっていったのかが全然把握できないです。
ただ、絵の上手さと、絶妙なエロさ加減は流石の一言。
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[投稿:2010-12-23 15:58:32] [修正:2010-12-23 15:58:32] [このレビューのURL]
8点 臼井健士さん
完全版で初めてキチンと最初から読んでいます。
何よりも桂先生による画のクオリティが激高!
漫画界でも「シティ・ハンター」の北条司先生、「ヒカルの碁」の小畑健先生と並んで最高レヴェルでしょう。間違いなく。
そんな桂先生だから、様は問題はストーリーとキャラのみになると思うのです。
主人公の一貴は所謂「普通の高校生」。優柔不断でそれなりにイヤラしくもあり、たまに妄想癖も見せるという平凡な男子。
そんな彼が片想いしているのがクラスメートで学年一の美少女の「伊織ちゃん」。
物語はほとんどこの2人の心が近付いたり、離れたり、勘違いしたり、喧嘩したりすることに絞られています。
なので時間の経過が驚くほど早い展開で、無駄なキャラも登場しないため2人の関係に最初から集中されたストーリーとなっています。
ただ一貴の「優柔不断」さと独りよがりの「勘違い」が多い点は見ててイライラしたことも事実ですが、本気で人を好きになったら「期待」と「不安」から自身を見失うような行動に出てしまうものかとも思いました。
桂先生はジャンプ連載陣の中でも珍しい存在だと思います。
20巻、30巻を超えるような「大ヒット」は1本も持っていないが、「ウイングマン」「電影少女」とこの作品と15巻前後続いた「中ヒット作品」を3本も持っていらっしゃる。他にはそんな方はいらっしゃらないのではないでしょうか?。
原作者を別に付けた「ファンタジー作品」なんてのも読んでみたいと思わせる方です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-11-27 14:22:08] [修正:2010-11-27 14:22:08] [このレビューのURL]
6点 スケフサさん
当時の中学生の自分からしたら、ものすごいドキドキして読めてお色気もあるし、画はやっぱりとてもレベルが高いし、すごい良かったです。
でも今読み返してみると「少年向け」として受け止めてしまう。
「少年向け」として読むなら、展開のもどかしさ、主人公の心境、お色気ともに今でも通用するだろう。
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[投稿:2010-10-24 13:09:26] [修正:2010-10-24 13:09:26] [このレビューのURL]
6点 そのばしのぎさん
思春期の逆走しがちな恋愛感情は非常によく表現できていると思う。
しかし、一貴って高校生にしてはあまりにも無気力すぎやしないだろうか。
終わりの方はほぼニート化しているし、主人公が反感持たれるのも納得いく。
電影少女にしても、他の作者の類似のラブストーリーを読んでも
大概自分の進路について真面目に考えているし。
あえて駄目人間を主人公に持ってきた方が読者層が広がると見たのかもしれないが。
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[投稿:2010-10-02 01:28:20] [修正:2010-10-02 01:28:20] [このレビューのURL]
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