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4.74点(レビュー数:71人)

作者青山剛昌

巻数101巻 (連載中)

連載誌週刊少年サンデー:1994年~ / 小学館

更新時刻 2012-01-19 13:36:05

あらすじ 高校生にして、日本屈指の名探偵として有名な・工藤新一が、幼馴染・毛利蘭と遊園地へ遊びに行って怪しげな取引現場を目撃してしまった。その取引をしていた組織に口封じの為に飲まされた毒薬で死ぬはずだったが、偶発的な作用で身体が小さくなり、小学生江戸川コナンとして組織の情報を手に入れるべく、蘭の父親がしている探偵事務所に居候することになる。彼は元の身体に戻るため、その組織を追いながら、正体を隠して数々の難事件を解決していく。

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この漫画のレビュー

6点 ほげさん

[ネタバレあり]

 江戸川乱歩とコナン・ドイルという、日本と西洋を代表する推理作家の名前をもらった主人公「江戸川コナン」が、難事件を解決するという物語。

 そのキャッチフレーズの如く、緻密な謎を解いていく本格推理漫画である。しかもそれが、小学生で、『ドラえもん』バリの道具を用いて体格に差のある犯人たちに対峙するという設定はなかなか読者をひきつけるものがあった。作品の単行本の裏表紙に書いてある通り、作者青山剛昌が推理ファンであることから来る精緻な犯罪のロジックと、少年漫画ならではの奇抜なアイテムの多用がこの漫画をエンターテインメントたらしめているのだろう。

 個々の事件も読者を飽きさせないように、コナンなら分かるが、読者にはなるだけ分からない奇抜なトリックで構成されているのが目を引く。ここらあたりは、江戸川乱歩が名前を借りた、あのエドガー・アラン・ポーなどとは違ってくる。この作品では、コナンが、小学生のスターである、という演出で描かれているから、この奇抜なトリックを、短時間で解いてしまい、誰もが気付かない盲点をついてくるという設定があるから、この奇抜さは必要なのだろう。

 それにしても、20巻程度ならまだしも、50巻とは長すぎるといわざるを得ない。短編というだけではなく、コナンを小学生の体にした黒組織との闘いなども、何度かその片鱗を見せながらも、絶対的な解決に至らないというのは、遅い。長編ではないが、時系列的な部分もあることだし、小学生コナンが、周りの同級生に正体を知られないままずっと漫画が続いていくというのは、読者にはイライラを残すと思う。

 あとは、子供向けの漫画にしては、非常に残酷なシーンが多いのも気にかかる。描写の暴力さはもう少し何とかならないものか。殺人事件という殺伐な物語であるだけに、仕方がないのではあるが、これも世相かとも思うけれど、素直には喜べないものがある。キャラクターの白けた顔も、あまり好ましくない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-08-14 20:33:09] [修正:2005-08-14 20:33:09]

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