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8点(レビュー数:6人)

作者木村紺

巻数7巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:2008年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 00:45:43

あらすじ 行くぞ、お嬢様柔道部!京都の名門女子高に入学した高瀬雅と九条京。持てる情熱を柔道に懸けた二人が繰り広げる波乱の学園生活!!

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この漫画のレビュー

8点 ITSUKIさん

京都のとあるお嬢様高校を舞台とした、女子柔道部活漫画です。
このあらすじだけで「女子高生がキャッキャウフフとゆるゆる部活と学園生活する漫画かな」と思った方、大違いです。
スポ根入ってます。
絵柄的にも「萌え」とは程遠いです。

まぁ、そんな雰囲気を作っている一番の原因(?)は大石萌先輩のキャラです。
ここまで「体育会系女子」っぽいリアリティ持ったキャラは初めてでした。
「はじめの一歩」でいう鷹村みたいな感じです。

こんな強烈なキャラがいますが、メインキャラの雅と京の魅力もそれに負けていません。
主人公でありながら、精神的にも技術的にも十分成長していて自分の事よりも周りの事に気を配る雅は主人公らしくない特殊なキャラだと感じました。
先輩とのコミュニケーションの取り方、少し人をくったようなテンションの高さは「巨娘」のノリを思い出します。
その分、「成長」が楽しみなキャラが京。京はこの作品のマスコット的存在でもあり、ヒロインでもあると思います。
「神戸在住」で見せた方言に対するこだわりはこの作品でも健在で、個人的にたまらないですw

特殊な経緯を持つこの二人と対照的に平凡な比嘉さん他の一年生が彼女たちの影響でどう変化・成長するのかも楽しみ。(そんなにすぐ変わるとは思ってませんが…)

「神戸在住」から「巨娘」も作風の激変ぶりに衝撃を受けましたが、今度は漫画の描き方すら別の作品になってて更にびっくり。
どんだけ色んな作品が描ける方なんでしょう。短編集とか出たら読んでみたいです。

この作品の注意点を挙げるとすると、既に上がっていますが「第一話」です。(正しくは第0話ですが)
「わっ」とさして重要でない人物まで一気に登場させるので、絵の癖もあって誰が誰だか少し混乱するかもしれません。
雅と理事長の関係だけをつかめれば、あとは問題なく入っていけると思うので我慢して読み進めてみてください。
一度読んだだけではわかりづらく、読み返すと面白さに気づける。そんな内容です。
個人的には3巻くらいからどんどん面白く感じてきて、楽しめています。

あ、4巻のおまけ漫画は自分も吹きましたw萌先輩…w

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-11 02:29:23] [修正:2010-07-16 07:27:15]

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