ゼブラーマンのレビュー
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7点 とろっちさん
哀愁。 それが、ゼブラーマン。
能力が強化されるわけでもなく、コスプレしただけの生身の身体で怪人と戦う42歳のおっさん。
誰にも認められないままに、彼は戦う。
自分を疎む、虐げる、しかし守るべき、愛すべき家族のために。
「宮藤官九郎という枠組がある中で、自分の色を自由に出せた」と作者が語るように、
自らを「一度終わったマンガ家」と言える山田玲司だからこそ描けた作品だと思います。
「アンタみたいな大人には、なりたくない」
「だって、何も変えようとしなかったじゃん」
「間違う事は、そんなに悪いことじゃないと思うの」
何も見ず、何もしようとしなかった男が、立ち上がる。
熱い心と、深い愛情を抱いて。 だって彼はヒーローなのだから。
最後の方は、駆け足は仕方がないとして、ご都合主義が目立つのが気になりました。
ちょっと暴走気味。でもそれが山田玲司。きっちりまとまった良作です。
そして彼は戦う。 この世界に白黒つけるために。
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[投稿:2010-07-27 00:13:56] [修正:2010-07-27 00:13:56] [このレビューのURL]