オルフェウスの窓のレビュー
8点 kuroneko3298さん
その窓から見た異性に必ず恋をするがその恋は必ず悲劇に終わる」
という伝説のオルフェウスの窓
そこで であったユリウス(実は女)・クラウス・イザーク。
彼らはやがて この伝説の渦の中に巻き込まれていく。
1巻-7巻ではアーレンスマイヤ家に起こる連続殺人の謎とともに。
この家に隠された秘密とユリウスの秘密、そしてもう一つの
「オルフェウスの窓の悲劇」があきらかになる---
推理小説さながらの壮大な哀しい愛憎と復讐の物語が展開---
8巻-10巻ではピアニストを目指すイザークの物語が---
11巻-18巻では ロシア革命を舞台に
クラウスとユリウスの壮絶な生き様と悲劇的な恋が描かれてます。
全編通して切なすぎだけど--やっぱ池田先生ならではのスケールの大きな作品。
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[投稿:2012-10-26 23:39:59] [修正:2012-10-26 23:41:32] [このレビューのURL]
10点 columbo87さん
永遠に結ばれるという伝説を持つオルフェウスの窓を通じて出会った男女3人の物語。
時はロシア革命あたり。
前半は音楽学校を舞台に、音楽の天才性と純性を持って奮闘するイザークと、男装の美少女ユリウスの話しを中心に展開され、お家騒動の陰謀が渦巻いていたり、男女の愛憎劇があったりと見所が多い。
イザークの音楽への向き合い方をハラハラしながら眺めたり、ユリウスとクラウス、イザークらの三角関係にやきもきしたり、美しい時代とその後の激しくも痛々しい時代とのギャップに感情を揺さぶられる。
皆が逃れられない罪の足跡を常に感じつ、激情に突き動かされていく革命期の展開、夢に破れ痛みつつ過去を愛し前へと進むラストへの導入も素晴らしい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-04 18:24:36] [修正:2011-06-04 18:24:36] [このレビューのURL]
7点 こみっくはさん
ドラマチックです。この時代の少女漫画にあって、今の少女漫画にないもの、、、それが圧倒的なドラマチックさだと思います。
主人公がドイツの音楽学校で恋をした相手がロシアの革命家であり、次第にロシア革命に巻き込まれていく、大河ロマン。
舞台も国をまたがり移り変わります。
男のフリをしている主人公という点はベルサイユのバラと同じような設定だが、家督争いや、侵してしまったある秘密の為、という男装の理由付けがちゃんとある。
前半はロシア革命とはあまり接点のない音楽学校の学生生活が描かれている。革命だけを期待して読むと、前半の恋愛要素たっぷりの部分で挫折する方もいるかもしれない。しかしサスペンス的要素があり、主人公の秘密がバレるバレないのスリル感がある。また、音楽に対しての学生達の想いも読み応えがある。そして後半への伏線もある。
多くの登場人物がいるが、その誰もが懸命に生きている。
恋愛に対して…、志に対して…、音楽に対して…、生きることに対して、すべてに熱さが伝わってくる。
古い描写が肌に合わない方もいると思うが、そこにうまく溶け込めれば、古い描写だからこその、美しさや熱っぽさが心地良いと思います。
それがあるからこそ、ドラマティカルな世界を堪能できる。
高校の時回し読みをしていましたが、「ベルサイユのバラ」より「オルフェウスの窓」を高く評価している人が多かった記憶がある。
私もオルフェウスの窓の方が好きです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-17 21:13:13] [修正:2011-01-17 21:13:13] [このレビューのURL]
7点 鈴森一さん
第一部は少女漫画風、第二部は大河ドラマ風であり、一部と二部でテイストが違いますが、どちらも楽しめます。
第一部の主人公の一人が音楽にかける情熱は素晴らしく、感動しました。
第一部で学生時代を過ごした主人公たちは、第二部で大人になっていきます。成長物語としても秀逸です。
第二部はロシア革命が絡んでいて、歴史にも興味を持っていけました。
大人でも楽しめる作品だと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-01-07 23:42:51] [修正:2010-01-07 23:42:51] [このレビューのURL]