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7.66点(レビュー数:3人)

作者坂口尚

巻数4巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:1993年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:39:29

あらすじ 室町時代の禅僧、一休宗純(いっきゅうそうじゅん)の生涯を描いた作品。

備考 『石の花』『VERSION』より続く長編3部作の集大成であり、また坂口が最終話脱稿直後の1995年末に死去したため、本作品が遺作となった。1996年には、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。

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あっかんべェ一休のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

8点 gundam22vさん

少年時代のとんち話一休さんしか知らない人にとって、衝撃的な一休宗純のその後を含めた一生を描いた作品。青年期以降の奇行や破戒っぷりは凄いものがありますが、本作はそうなる心理過程、時代背景も詳細かつ丁寧に描かれており、「偉人にみせて駄目人間だった」(こういう切り抜き特集が最近増えてる)と嘲笑うようなことはなく、人間臭く一周回って胸に迫る哲学で切り込んでくるような作風。「プラネテス」、「ヴィンランドサガ」の作者が本作に最も影響を受けたと語っていたらしくなるほどと思わせられました。

作者にとって遺作になったことは残念ですが、運命的な余韻も感じました。「石の花」よりも構成はしっかりしている一方で、ややテンポに欠ける教科書的な空気にもなっている(必要性があったとはいえ前述の時代描写)のが欠点ですが、綺麗に話が終わっています。現在文庫、単行本とも入手に厳しいものがあるので、再販されてもっと多くの人が楽に読めればと思うほどの名作です。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2017-09-30 06:25:17] [修正:2017-10-19 18:52:12] [このレビューのURL]

7点 torinokidさん

一休宗純の生涯を描いた作品。
いわゆる「一休さん」とはかなり趣が違う。

史実との整合性なんかはさすが坂口氏。良い勉強になった。

坂口氏の遺作でもあるので
ラストの「死にとうない」は考えさせられるものがある。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-05 10:24:45] [修正:2011-04-05 13:14:14] [このレビューのURL]


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