暁星記のレビュー
10点 パンダマンさん
未来の金星が舞台のお話で、非常に練られた金星の環境と生態、そこに生きる人々の生活は本当に存在してそうな存在感。
非常に高い完成度の世界設定。ドラマチックに展開される話。深いテーマ。これほどのハイファンタジーを作者が暖めていたのは正直驚いた
連載中もあまり知られておらず、連載も休載気味。最後は雑誌に掲載されずに2巻ほど丸々描き上げた作者の熱意は素晴らしい。これだけのものを最後までくじけずに描き上げてくれた作者には感謝の言葉しかない。
傑作です
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-03-28 21:09:49] [修正:2010-03-28 21:12:28] [このレビューのURL]
7点 酢飯さん
オカルトファンタジーとして丁寧に地均らししていた1から3巻。そこにガラッとサイエンスファンタジーを入り組む展開はワクワクするし読んでいて先が気になる。
ナズナ-イナンナ-聖霊-ロウエルのあたりなんかオカルトとサイエンスを漫画として上手く演出していると感じる。
が、
森の底からは盛り上がる展開がいくつもあるのにキャラクターがイマイチなのとストーリーを進めるのに急いでる為に場面を一つ一つ丁寧に描写出来てない。
全体的に話の組み立てや落ちどころはよく考えてあるし、1から3巻の速度で書いてたらかなりの名作になっていたんじゃないかなぁと思う
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-03-18 22:14:52] [修正:2018-03-19 15:33:12] [このレビューのURL]
7点 gundam22vさん
テラフォーミング後の金星を舞台にしたSF漫画。
完全に縄文時代状態ですがその理由には伏線があります。
絵には不思議な魅力があり、画力も描き込みが多く、
世界観も独特なので見どころを感じました。
答えを明確にしていませんが霊だの精霊だのが関わる話(ときに
難解ではあるが)、最後の精霊のセリフの象徴されるメッセージ性も良かったです。
連載でこのペースだと途中で読むのやめただろうなという遅筆作品だからこそ一気読み出来る今の方が面白い作品かと。
一応話は畳んでますし。
欠点はキャラクターがもう一つ個性がない、絵がやや見づらい、視点がコロコロ変わる、この辺でテンポが良くない感じがします。
全8巻ですがボリュームは倍と言った体感です。総じて良作
ではありました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-08-03 04:54:01] [修正:2014-08-03 04:54:01] [このレビューのURL]
9点 エビアムさん
多少読みづらい…ですが、圧倒的なボリュームと壮大な自然と世界観は大好きです。生き物好きな人にはぴったりじゃないですかね。最後の精霊のセリフは一生忘れられませんね!
肉厚なストーリーと世界観は、全てあのセリフのためにあったんじゃないか、と思う程でした。読む人を選ぶ作品かもしれませんが、一度読んでみて頂きたい作品です!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-07-18 22:41:46] [修正:2011-07-18 22:41:46] [このレビューのURL]
6点 とろっちさん
「明け(宵)の明星」「暁の星」と呼ばれる金星。
テラフォーミング(惑星改造)されて生物が住める環境になった未来の金星が舞台の、超骨太SF作品。
金星での独自の生態系と人々の原始的な生活の描写がとにかく秀逸。
それだけでも十分に面白かったのですが、途中から作品世界の裏側が少しずつ見えてくると、
世界観が一気に広がり、本格的なSFの様相を呈してくるという見事な構成。
練りに練られた非常に完成度の高い作品という感じがします。
ただ、昔のゆうきまさみを思わせるコミカルな絵柄は、原始生活を舞台とする骨太SFの本作品には
かなりミスマッチだった気がします。
後半になるとシリアスな展開と共に絵柄の方も締まってきて、まだ読めるようになりますけどね。
終わり方が非常にもったいないと思います。
結末を読者の想像に委ねる、というよりは、駆け足で終わってしまったために
単に十分な説明ができていないだけのように感じられました。
途中までは効果的に使われていた「祖霊」や「ヤドリタケ」も、最後の方は使いこなせずに持て余し、
むしろ作品を乱す存在のようになってしまったのが残念です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-03-16 22:14:22] [修正:2011-03-16 22:15:23] [このレビューのURL]
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