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7.55点(レビュー数:9人)

作者菅原雅雪

巻数8巻 (完結)

連載誌モーニング:1999年~ / 講談社

更新時刻 2012-05-30 23:52:43

あらすじ スズシロの村の若衆の狩猟行。彼らは人語を解するボス(「精霊」)に率いられたシシザルの襲撃を受ける。「獅子猛者」ヒルコが活躍するが、精霊は彼を自分の言葉の体現者として目をつける。

備考 現在は書き下ろし単行本として発表されている。

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暁星記のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全9 件

7点 酢飯さん

[ネタバレあり]

オカルトファンタジーとして丁寧に地均らししていた1から3巻。そこにガラッとサイエンスファンタジーを入り組む展開はワクワクするし読んでいて先が気になる。

ナズナ-イナンナ-聖霊-ロウエルのあたりなんかオカルトとサイエンスを漫画として上手く演出していると感じる。

が、

森の底からは盛り上がる展開がいくつもあるのにキャラクターがイマイチなのとストーリーを進めるのに急いでる為に場面を一つ一つ丁寧に描写出来てない。

全体的に話の組み立てや落ちどころはよく考えてあるし、1から3巻の速度で書いてたらかなりの名作になっていたんじゃないかなぁと思う


ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-03-18 22:14:52] [修正:2018-03-19 15:33:12] [このレビューのURL]

7点 gundam22vさん

テラフォーミング後の金星を舞台にしたSF漫画。
完全に縄文時代状態ですがその理由には伏線があります。
絵には不思議な魅力があり、画力も描き込みが多く、
世界観も独特なので見どころを感じました。
答えを明確にしていませんが霊だの精霊だのが関わる話(ときに
難解ではあるが)、最後の精霊のセリフの象徴されるメッセージ性も良かったです。
連載でこのペースだと途中で読むのやめただろうなという遅筆作品だからこそ一気読み出来る今の方が面白い作品かと。
一応話は畳んでますし。
欠点はキャラクターがもう一つ個性がない、絵がやや見づらい、視点がコロコロ変わる、この辺でテンポが良くない感じがします。
全8巻ですがボリュームは倍と言った体感です。総じて良作
ではありました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-08-03 04:54:01] [修正:2014-08-03 04:54:01] [このレビューのURL]

9点 エビアムさん

多少読みづらい…ですが、圧倒的なボリュームと壮大な自然と世界観は大好きです。生き物好きな人にはぴったりじゃないですかね。最後の精霊のセリフは一生忘れられませんね!

肉厚なストーリーと世界観は、全てあのセリフのためにあったんじゃないか、と思う程でした。読む人を選ぶ作品かもしれませんが、一度読んでみて頂きたい作品です!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-18 22:41:46] [修正:2011-07-18 22:41:46] [このレビューのURL]

6点 とろっちさん

「明け(宵)の明星」「暁の星」と呼ばれる金星。
テラフォーミング(惑星改造)されて生物が住める環境になった未来の金星が舞台の、超骨太SF作品。

金星での独自の生態系と人々の原始的な生活の描写がとにかく秀逸。
それだけでも十分に面白かったのですが、途中から作品世界の裏側が少しずつ見えてくると、
世界観が一気に広がり、本格的なSFの様相を呈してくるという見事な構成。
練りに練られた非常に完成度の高い作品という感じがします。

ただ、昔のゆうきまさみを思わせるコミカルな絵柄は、原始生活を舞台とする骨太SFの本作品には
かなりミスマッチだった気がします。
後半になるとシリアスな展開と共に絵柄の方も締まってきて、まだ読めるようになりますけどね。

終わり方が非常にもったいないと思います。
結末を読者の想像に委ねる、というよりは、駆け足で終わってしまったために
単に十分な説明ができていないだけのように感じられました。
途中までは効果的に使われていた「祖霊」や「ヤドリタケ」も、最後の方は使いこなせずに持て余し、
むしろ作品を乱す存在のようになってしまったのが残念です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-16 22:14:22] [修正:2011-03-16 22:15:23] [このレビューのURL]

6点 jdf54jさん

スカイタワーも真っ青な高さを持つ巨木が生い茂り、生物はその枝を
地表として暮らしている。本来の地表には生物がいないので地獄と
呼ばれており、枝から落ちる事は地獄へ落ちる事とされている。
自然が強すぎてロストテクノロジー状態の人類が、再び自然と向き合う。
一応秩序が保たれてはいたが、序所に雲行きが怪しくなっていく・・・
設定は良かったものの、話の中核を成す因果関係が、昔のSFの
焼き直しのようでいて、新鮮味が感じられなかった。
一度読んだらラストまで読みたくなる魅力はあるのだけれど
読み返そうとは思えない。ストーリーを見せたいがために
各キャラが自分の役割を果たすために存在してるようで
キャラを好きになれなかった。
骨太のSFではあるものの、一昔前の名作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-05 03:37:36] [修正:2011-01-17 01:20:35] [このレビューのURL]

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