ネムルバカのレビュー
6点 森エンテスさん
読む世代によって違った感想になるというのは、漫画を読む上では避けては通れませんが、この作品は『ソラニン』同様、その傾向が強い作品なのかなと。
女子大生の共同生活にスポットを当てた作品で、モラトリアム期の自己肯定と自己否定をスムーズに読ませてくれる作品ですね。
大きな盛り上がりがあるようで無いような不思議な作品ですけど、好きな人には響く作品と言えるかもしれません。
個人的には『それ町』のような普遍性と大衆性を求めてしまう部分がありますのね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-06-16 21:39:54] [修正:2015-06-16 21:39:54] [このレビューのURL]
7点 gundam22vさん
女の子同士の大学寮生活なんて聞くと地味そうですが、中身が詰まっています。ギャグが作者の作品で一番笑えました。大学生という年齢層を高めにしたのが正解だったと思います。シリアス部分も考えさせられる名言が先輩を中心に多かったです。全1巻なのにやりたいことやったんだろうなという充実感があるのも良いです。ただ先輩の失踪行動は最初から読者に予告はあったし、彼女の気持ちも分かるのですが、やはり周囲の迷惑考えると勝手だなと思う部分もあり肯定出来ずモヤモヤする読後感はあります。それでも作者の作品では個人的にはこれが一番面白かったです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-11-08 16:16:40] [修正:2014-11-08 16:16:40] [このレビューのURL]
5点 torinokidさん
石黒氏らしいマンガ。
短いながらも、とても綺麗に纏まってる。
苦笑交じりになってしまう描写もないこともないが
それなりに楽しんで読めた。
良くも悪くも世代によって受け止め方に差が出そうな感じ。
10代の頃ならば、また違った評価になっていたかもしれない。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-08-04 17:56:58] [修正:2012-08-04 17:57:43] [このレビューのURL]
10点 ネコ好きさん
センパイの放つ言葉が一つ一つ心に刺さった
漫画家として成功している作者が漫画を媒体として
語りかけているからすごく説得力がある言葉ばかりだった
今の自分の生き方を皮肉られている気分になった
しかし、そのおかげで何か目標を持とうという前向きな気持ちにもなった
成就した大人の方だと読後
少し生意気に感じてしまうかもしれない
でもその生意気さが青春だと思う
同世代の人にぜひ読んでほしい作品の一つ
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-02-20 16:08:43] [修正:2012-02-20 16:08:43] [このレビューのURL]
6点 即身仏さん
パッと見は結構緩い漫画に見えるんですが、この作者にしては結構毒と言うか皮肉が強い漫画。
平凡な主人公・入巣達大学生の将来に関する漠然とした不安や、鯨井先輩の様に強い目標や夢を持っていても持っているのは結局の所夢であり、夢の先に対する現実を見ていない。そんな「大人になりきれてない子供」の物語だと思う。それに、出てくる登場人物にやたら痛く、入巣のバイト先の先輩とか鯨井ルカが所属する事になる事務所の俗っぽいおっさん共とかが、とにかく結構現実っぽく生々しい。
最後の方で綺麗にまとめているように見せて、実の所大人になりきれない夢を追い求めるピーターパンみたいな逃走劇を見せたのは、夢を切り売りするんじゃなく夢を求めたいという願望みたいな表現だと思う。実際はそんな(他人のことを考えない迷惑な)事が出来ないからこその、この漫画だと。
順序はともかく「響子とお父さん」も一緒に読んだ方がいいです。
読んだ方が結構すっきりしますよ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-10-11 09:55:06] [修正:2011-08-15 19:47:54] [このレビューのURL]
PR