ハツカネズミの時間のレビュー
6点 そういちさん
冬目景さんのハツカネズミの時間。
幼い頃から外出禁止の完全寮制の陸の孤島のようなところに閉じ込められた主人公たち学生が外の世界を見る見ない言ってる漫画です。
冬目景さんの作品は実はまだこれしか読んでないのでなんとも言えないんですけど全体的にグレーな感じがしますね。
それがとてもいい感じで。放課後のカリスマに近い感じもしたんですが、放課後のカリスマはもっと少年誌というかもっとビビットな感じがしました。
放課後のカリスマは現実離れしたところがあるのでそれはそれで面白いのですがさらさらと読んでします、独特のもったいなさのようなものを感じました。
一方、ハツカネズミの時間は現実と非現実がとても近く表と裏という関係にあるような気がして最後までドキドキして読めました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-09-25 07:50:18] [修正:2012-09-25 07:50:18] [このレビューのURL]
5点 とろっちさん
冬目景らしさに満ち溢れた作品。
全体に漂う薄暗くてもやのかかったような特有の雰囲気はこの作者にしか出せないでしょう。
ただ、何か起こりそうだったり、テーマがすごく深そうだったり、よく練られてそうだったりしながら、
結局はそうでもなかったりします。
作者にしては珍しく完結した作品ですが、終わり方については作者の思うとおりに果たしてできたのか。
ちゃんと終わることにエネルギーを注ぐあまり、事前の構想どおり終われたのか甚だ疑問ではあります。
そういう意味でとても作者らしい作品だと思います。
もどかしさ満載と言うか、痒い所に手が届きそうで届かない感じと言うか。
作者の良さだけを知りたいなら他の作品がありますが、良さも悪さも堪能したいならこの作品がお薦め。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-02-16 00:55:51] [修正:2011-02-16 00:59:56] [このレビューのURL]
6点 森エンテスさん
久々に読んだんですけど、面白かったです。
連載当時はイマイチ感を感じていましたけど、物語の詳細を忘れた頃に読み返したら、普通に面白くて自分の当時の認識の甘さのダメっぷりに少し凹みました。
連載当時は起承転結の「転」が無いまま終わった作品というイメージでしたけど、元から冬目作品はシリアスな作品になればなるほど、そういう大きな起承転結は無いということに改めて気付かされました。
ある意味、『羊のうた』よりもファンでない人に勧めやすい作品かもしれません。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-10-16 00:30:26] [修正:2010-10-16 00:30:26] [このレビューのURL]
4点 十歩神拳さん
冬目先生の作品は基本的には好きですが、本作は冬目作品では一番微妙でした(lUNOを除く)。
序盤は「何か起こりそうだ」という雰囲気やかなり謎に包まれた設定が魅力的で期待感を募らせましたが、結局全部小さくまとまってしまい、オチも「ふーん・・・」って感じです。
なんか全編通して他人事っぽいというか、「こういう出来事があったんだよ」ということを第三者視点で淡々と語られている感じがしました。
登場人物にも感情移入できなかったし、「羊のうた」や「イエスタデイをうたって」のように心の奥底に届くものもなく、いまいち心に響かない作品でした。
とはいえ、いつも通り、冬目作品特有の雰囲気は堪能できるので、新刊が出なくて冬目成分が不足してきたときの臨時補給なんかには打って付けかと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-01-30 11:30:27] [修正:2010-01-30 11:49:32] [このレビューのURL]
7点 フクポルさん
<所持歴:全巻>
冬目景という作者を気に入ってるので、
フィルターを通した評価になってるかもしれません。
特有の灰色感と、それにマッチした絵柄、
何より「完結」してるということで高評価です。
(中身のあるレビューを書こうと、ずっと考えていましたが
幾ら時間を費やしても大した表現が浮かんでこなかった・・・)
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-10-17 17:59:30] [修正:2010-02-07 20:45:27] [このレビューのURL]
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