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6.5点(レビュー数:8人)

作者あだち充

巻数6巻 (完結)

連載誌ゲッサン:2009年~ / 小学館

更新時刻 2009-12-05 00:16:10

あらすじ 6年ぶりに戻ってきた故郷の町。兄の久が事故で亡くなって以来、初めて戻ってきた庵堂一家。久々の町並みは様変わりし、人々も様変わりしていた。そんな中、懐かしく思いながら歩く厚と何度もすれ違う一人の少女。それは、6年という歳月ですっかり美しくなった同級生の前沢遊歩であった。しかし、その美しさに驚いているのも束の間、自宅にはなんと死んだはずの兄の幽霊が…! あだち充が久々に描く、兄と弟の絆の物語、開幕!!

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QあんどAのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全8 件

7点 オカシューさん

幽霊になった実の兄。その兄にとりつかれた(?)弟。二人の織りなすどたばたコメディ。あだち作品。

大ヒット作品「タッチ」以降あだち先生の連載作品はいくつかのタイプに分類される。

タイプA、あだち的王道作品
早い話が、野球ラブコメ青春モノ。「タッチ」「H2」「クロスゲーム」など。あだち的王道にハズレ無し。アニメとかメディアミックスされまくる。まあ無敵。多くの読者も望んでいる期待どうりの漫画である。

タイプB、あだち的裏作品
先生が大いなる意欲を持って新ジャンルを開拓しようとした作品群。だが読者の持つあだち漫画へのイメージの違いや作風と内容との相性の問題により残念ながら一般受けはせず。賛否両論となる作品。
一応私もファンのはしくれなので作品名は控えさせていただくが、時代劇だったり超能力つかったりする作品である。

タイプC、あだち的準王道
基本はあだち王道のタイプAだが、野球以外のスポーツを題材にした作品。王道に比べて味わいを変えている部分も感じられる。シリアス部分を強くした「ラフ」や「スローステップ」「KATSU!」など。
ベースが得意分野なのでデキは総じて高い。

以上大きく3つのタイプに分けてみたが今回レビューの「QあんどA」見事に「タイプBあだち的裏作品」に分類される。わひっ。
始まったばかりだがこの作品が「タッチ」並みのヒット作品になるであろうなどとは、あだちびいきの私でさえも流石に言いにくい。
一般読者の方々には駄作扱いされそうで怖くも有る。
あだちは野球漫画描いときゃいいのにと言われるかも知れない。だが。

それは完全なる間違いだと言いたい。この作品は絶対必要なのだ。何故断言できるのか。

あだち先生は大御所と呼ばれて久しいが昔も今も挑戦者なのだ。
ベテランと新人が同じ土俵で評価されるマンガ家稼業の世界では守りに入ったら負けなのだ。作品は死んでいく。

新しいジャンルに取り組む姿勢。それを忘れない事。
これがあだち充が今も週間連載誌の第一線で活躍し続ける理由ではなかろうか。
しかも恐るべきは確実に人気を取り、読者を満足させる作品(クロスゲーム)を同時に発表しながら。

「QあんどA」が怪作として名をとどろかしたとしてもたいした問題ではない。
本当に恐ろしいのは作家がチャレンジ精神を無くす事なのだ。

そして私は待ち続ける。新しいタイプの作品が開花、大ヒットし「タイプD、あだち的次世代作品」という4つめの分類が出来上がる日を。
そしてその日は私の予想に反して意外にすぐ来るかもしれないのだ。

また亡くなられている元漫画家あだち勉氏。その実兄への想いがこの作品に大きく影響を与えているのが想像に難くない事を付記しておく。

さあ行け。QあんどAよ。











   


ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-11 21:20:39] [修正:2010-01-12 03:10:24] [このレビューのURL]

5点 朔太さん

毎度同じテイストのあだち作品ですが、やや劣化を感じます。

パンチら、着替え・入浴シーンなんてものを毎回乱発。
いつの時代のセンスなんでしょうか。
肝心のシナリオはほとんどなくて、得意の何とも言えない
見え隠れ気味の恋心も薄目です。

というのも、本作品はあだちさん60歳の作品ですから、
仕方ないと言えば仕方ないでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-03-20 18:03:38] [修正:2018-03-20 18:03:38] [このレビューのURL]

6点 森エンテスさん

この作品を評価するのは難しいですね。

間違いなく「あだち充」作品です。
当然にファンであれば、問題無く楽しめる範囲内の作品なんですけど・・・・最終回が唐突過ぎる気がして残念と言えば残念ですね。

作品を終わらせる為に描くあだち先生の作品としては「らしい」とは思いましたが、納得しきれないモノが残りました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-05-13 20:52:37] [修正:2013-05-13 20:52:37] [このレビューのURL]

7点 tsk-mmwさん

これ、ちょっと期待してます。 久しぶりのあだち先生らしい作品だなと。 それは、本人の登場・下手なシャレ・スケベ・だらだらと描く前フリ、私が先生に求めているものがそろっています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-23 17:37:08] [修正:2010-11-23 17:37:08] [このレビューのURL]

6点 ブランカ傘さん

絵=4点
ストーリー=2点
肩の力の抜けた漫画。タッチやH2、クロゲなんかの幕間の回のようなゆったりとしたテンポで毒にも薬にもならないような話が続く。暑苦しいバトル漫画なんかを読んだ後にさっぱりと読みたい清涼剤的な漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-18 09:32:38] [修正:2010-08-18 09:32:38] [このレビューのURL]

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